あすみノート《用語編》
用語集です
《私立月ヶ峰高等学校》
私が中学卒業と共に入学した超難関進学校。数々の著名人を輩出しており、そんな彼等を特別講師として呼ぶことがたまにある。
『家から近い』と言う理由で受験してあっさり合格を取った。しかし周りとのレベル差に絶望してこれまで以上に必死になって勉強した。
進学校の癖に部活にも力を入れており、運動系はどの部活動も地方大会は当然、最低でも県大会には名前が出ている常連。文化系はどこの部活も何かしらの分野で受賞している。
不思議なくらい内部の情報が外部に漏れないため、ネット上では数々の陰謀論の的になっていたりする。
学校の建っている敷地それ自体にも何か秘密があるらしい。
『己が力は皆の力、皆の力は己が力』と言う言葉を新入生に向けて学校長から贈られる。私は正直に言うと今でもその意味を正確なところまで理解していない。
《短剣》
何故か私にしか見えないし触れない不思議な短剣。しかし何かの条件があるのか知らないが、その条件を満たした相手には恐ろしいまでの切れ味を発揮する。切断時、または衝突時にはこちらに帰ってくる反動は殆ど無く、まるで豆腐でも切っているような手応えを感じる。また、不可視の特性を活かして間合いを誤魔化す戦法が出来た。
上履きを取り出そうとしたら、いつの間にか鞄の中に入ってた。見ていると何故か心がザワつく。意識するといきなり視界に顕れるのでビックリする。
《双剣銃》
夢の中で上記の《短剣》が形を変えた物。刃渡り約1m幅約4cmの片刃の直剣。柄に銃の機構が埋め込まれており、近距離と中距離のどちらにも対応可能な武装。短剣だった頃の切れ味をそのままに、威力を自在に操作できる弾丸を射出する機能が追加された。代わりに不可視が消失。両手に一丁ずつ持って使う。
弾丸を射出すると私の中にある『何か』が無くなる感覚があり、使いすぎると頭痛と吐き気に見舞われる。威力の高い弾丸を使うとその傾向が強い。少し休めばある程度は回復する。威力は意思は一つで自在に操作が出来る。
《月の入動物園》
この辺りで動物園と言ったらここ。私の家の最寄り駅から見ると、学校とは反対の方向にある。
世界中に居る数多の動物の飼育と研究を行っており、絶滅危惧種の繁殖成功例も多数報告されている。
研究機関としても有名で、世界で見ても最先端の設備が揃っている。
《大抗争》
学校で起きた事件の一つ。とある素行の悪い上級生が下級生を連れ去ろうとしたとき、偶々近くを通りかかった当時1年の小金井健太によってフルボッコにされたことを契機に起きた、学校を巻き込んでの大騒動。
私はそんなことが起きていたことをまったく知らなかった。
《異界》
私が迷い込んだ不思議空間。現状私が解っていることは少なく、謎が多い。
解っていることは、時間経過で明るさが変わらないこと、異様に広いこと、迷い込んだ場所をベースに構成されていること、そして魔物が徘徊していること。
《魔物》
異界に顕れた異形を総称して私が勝手にそう呼んでいる。詳細については別に纏める。
次は魔物です




