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僕の親友の彼が君の事を好きらしいけど? 渡したくない!

作者: 七瀬








僕の親友は、僕の好きな女性ひとが好きなんだって!

親友の彼には、僕の好きな女性ひとの事は何一つ話していない。

彼は、僕の親友なのにね!

親友だけど、恋愛の話は一度もした事がなかったんだ。

だから、僕も彼の好きな女性ひとを知ったのは最近の事。

家族の事や今悩んでる事、仕事の事や友達の事は話すのに、、、。

好きな女性ひとの事は、全く話さない。

きっと、お互いシャイで照れくさいから話さないんだろうと

僕も彼もそうだと思っていた。

だけど、真剣な顔で僕に彼女の事で相談してきた時は、僕も驚いたよ。

僕も、その彼女の事が好きだなんて言えないしね。

元々、僕と彼の共通の友達に紹介してもらった女の子。

初めて見た時から、僕は彼女に“一目惚れ”をしたんだ。

親友の彼も、僕と同じように彼女に一目惚れしたと言っていた。

そう、気が付くのが遅いけど、、、?

僕は、親友の彼と好きな女性ひとのタイプが一緒みたい。

ずっと友達で一緒にいたのに、そんな事も最近になって知るなんてね。

彼が彼女の事を真剣に話せば話すほど、僕の彼女への気持ちも強く

なっていった。

どうしても、親友の彼に彼女を渡したくない!

僕にだって! 彼女は大切な人だから...。






・・・でも、彼に彼女の事を相談されるほど。

僕は、親友の彼に彼女への気持ちを言えなくなった。

あんなに、本気で女性ひとを好きな彼を見るのは初めてだし。

僕と同じぐらい、彼女の事を想っているのも伝わった。

だけど、やっぱり。






僕は、思いきって彼女に彼の事を何気なく話してみようと思う。

相談にも乗ってるし、僕が彼女に会う口実もいると思った。




『ねえ、マナミちゃん? 今週の日曜日、空いてるかな?』

『えぇ!?』

『突然で、びっくりするよね? ちょっとさ、話したい事があって。』

『・・・ううん、別にいいよ。日曜日は、寝てるだけだし。』

『そうなの? デートとか行かないの?』

『“彼氏とかいないから。”』

『ふーん、そうなんだ。』

『じゃあ、日曜日に、、、!』

『うん! 日曜日に。』






・・・僕も、自分の事じゃないと思うと?

自然と彼女と話す事ができた。

彼女は、凄く気さくで優しい女性ひとだった。

僕の想ってた通りの女性ひとだと思ったよ。



『・・・話って? 何だったの?』

『えぇ!?』

『話したいことがあるって、言ってたから!』

『もう、忘れたよ! 今日は、楽しもう!』

『・・・うん。』






・・・僕は親友の彼の事を忘れて、彼女とその日一日楽しんだ。

どうしても、僕の親友の彼の事を彼女に話したくなかったから。

彼は、僕よりも勉強ができてスポーツ万能で見た目もカッコいい。

彼女に、彼の事を話したら? 僕なんか彼女に相手にされないと

思ったからだ。

彼女の気持ちが親友の彼に行く事が怖かった。

勿論! 彼の事は親友だし! 大事な存在だと思ってるよ。

だけど? 彼女は、彼でも渡したくないんだ!

ズルいと思いながらも、僕は彼女と少しずつだけど仲良くなっていった。

僕と彼女が、仲良くなっている事を誰かに聞いた彼が僕を呼び出す。




『お前さ、最近! マナミちゃんと仲いいらしいな!』

『えぇ!?』

『お前、見られてたみたいだぞ佐野に! アイツ、直ぐに俺の携帯に

電話かけてきたからさ!』

『・・・・・・』

『いつから、マナミちゃんと会ってんだよ!』

『・・・えぇ!? 最近だよ、』

『最近って、俺がお前にマナミちゃんの事が好きだって言ったぐらいか?』

『・・・・・・』

『お前さ、俺の親友だよな! なんで、そんな事すんだよ!』

『・・・・・・』

『黙ってないで、何とか言えよ!』

『・・・僕だって、ずっと、』

『僕だって、ずっとなんだよ! 』

『マナミちゃんが好きだったんだよ!』

『・・・えぇ!?』

『ごめん、黙ってて。』

『水臭いじゃん! 俺たち、親友だろう!』

『でも、“恋愛の話はした事なかったよな!”』

『・・・あぁ、』

『でも、黙っててごめん。』

『もういいよ! 俺も悪かった、お前の事疑ったりしてさ。』

『いいよ、そんなの。』

『これからも俺たちは、親友だ! お互い同じ女性ひとを好きに

なったんだ! 頑張ろうぜー!』

『うん!』







・・・気が付けば? 僕も彼も、彼女にフラれていた。

だけど、彼女も僕らに加わったんだ。

今は、いい関係性になったよ。

彼女も、どちらかの彼女になるより二人の友達の方がいいわって

そう言ってくれた。

僕も彼も、彼女を受け入れたんだ。

確かに、彼女になったら? いつか別れるけど。

こういう関係なら、ずっと傍にいれるしいいよな!

僕の親友の彼も、彼女を今は友達として見てるよ。

僕は、彼には内緒だけど? 

まだ彼女への未練が残っているみたいだ。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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