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if世界 交差する螺旋  作者: 蒼井柳葉魚
1/1

第1話 ハローif世界 

初の投稿で不慣れですが、楽しんでもらえたら幸いです

「読城神社の神隠し知ってる?」

「知ってる!知ってる!」

「真夜中の11時ピッタリに」

「賽銭箱に500円入れて」

「二礼二拍手一礼すると」



『異世界に行けるらしいよ』



そんな馬鹿げた噂話を実行しようと俺 岸田藍斗は真夜中の読城神社に向かった。

山奥のこの神社はパワースポットとして観光客に人気だ。

まぁ、一種の肝試しだ。スマホのカメラを回して撮影を開始する。「ハロー岸田チャンネルで〜す。今日は読城神社の噂を検証してみたいと思いま〜す」大学を中退してYouTuberとしてデビューしてみたものの一向に数字が伸びない。だから根も葉もないこの噂に縋ってる訳だ。「静かですね〜熊とかでないかな〜」俺は寒さと夜の恐怖と闘いながら神社に着いた。「ここが読城神社か〜大きいねぇ、じゃ早速お賽銭入れちゃいますか!」自分でも馬鹿げてると思ってる。どうせこんな事しても数字は伸びない。お辞儀を二回して、“パンッパンッ”手を叩き再度深くお辞儀すると………。


数秒の静寂の後に山の唸る音と冷たい風が俺を襲う

やっぱ、なんも起こらねえじゃん

「はーい、検証終了いやぁー鳥肌たったわぁ。何も起こらなくてよかった。動画見てくれてありがとうsee you」カチッ

撮影を終了し映像を確認する。しっかり撮れている。

俺はジャンバーからタバコを取り出して一服。

「つまらねぇなぁ俺の人生」

「まったく神社で喫煙するとは罰当たりだと思わないの君?」神社の方から聞き知れない声が聞こえた。神社の管理人だろうか?すると、目の前に長い黒髪に青い瞳の少女が現れた。「だ、誰だ!?」少女は自身の長い髪を捩りながら憂鬱そうに答える「誰って、花飾舞ちゃんだよ!」いや、誰?

「全知全能 万物の創生神かつ宇宙の破壊神 全ての可愛いを収束させた美の化身ー」雄弁に語り出す彼女に圧倒される。「厨二かな?」「ちげぇーし!みんな二言目にはそう言うけど、なんなの?」いやしらねぇよ「まぁ、いいや。それより…」彼女は人差し指を空に向けて何かの呪文を唱える。

「何言ってんだ?」すると、段々空が曇り積雷雲が生まれた。この神社の真上、まさかこの少女本当に!?

「さあ、さらば世界一行ってらっしゃいif世界!!」「ちょっとまァー」俺の体は雷に撃たれた。



目覚めると石段の上で朝を迎えていた。

昨夜は撮影の後、そのまま寝てしまったらしい

頭が痛い。俺は神社を出て家へ帰った。



どうも変だ。昨日来た時と道や家、標識が違う。

ここは何処だ?

数時間後、俺は自分のアパートへ着き鍵を開ける。

“ギギギッ” 鍵が入らない?まさか階層を間違えた?

いや確かに4階だ。“ギギギッ”やはり開かない

すると俺の部屋から見知らぬ男が出てきた。

「どちら様ですか?」男は寝起きのようで髪がライオンのようになっていた。「すみません部屋違いです」俺は取り敢えず謝罪し後にした。

大家に確認してみると俺の名前はなく俺のことを知らないらしい。


5:52分

行くあてもなく駅の辺りを歩いていると“ドカーン”と大きな爆発音が聞こえた。交通事故か?目を向けると中年の男が手から炎を出していた。

これは夢じゃない現実だ。俺は違う世界線の日本に来てしまったらしい。



俺は公民図書館に向かった。この世界の情報をいち早く知る為に…


調べて本を読んで知った事はこの世界には異能力というものが存在しており異能力は5つの世代に分けられているらしい


まずは第1世代 始まりの能力で汎用性が低くコントロールが難しい。特徴としては「発生」「強化」「念力」「テレパシー」「念写」などが挙げられる。

人口の約26%


第2世代は第1世代から派生した最も人口が多い能力。何かを発生させ操るのが主。「肉体変化系」や「創造系」「操作系」などが挙げられる。人口の約43%


第3世代は第2世代の能力が2つ合わさった能力。これは2つ別々の能力を持ってたからといって第3世代と呼ばれるわけではない。人口の約13%


そして第4世代、第3世代から進化した最も稀少な能力。あらゆる物理法則や事象に干渉でき、世界を変える存在。能力の特徴は「宇宙系」「概念系」「能力系」で分けられている。人口の1%も満たない。


そして無能力者… 第0世代ともいわれる世代。何も能力を持たない人のこと、人口の約17%


公共の場での他者への能力使用は法律で禁止されていて、この世界には能力制御の為のカリキュラムが殆どの学校に組み込まれてるらしい。


17:49分

閉館時間が迫り俺は図書館を追い出された。

俺のポケットにはこの世界では使えないガラクタの小銭やカードしかなく、途方に暮れていた。俺は近くの公園のベンチに座り今後の事を考え込む。

すると、ベンチの後ろから物音がした。初めは猫かと思ったが後ろをみると血塗れの男が力無く寝そべっていた。



次回は近い時期にあげようと思います。

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