レイドボス戦(1人と1匹)①
「ふぅぅ。行くよ、猫又。とりあえず先制するよ」
「わかったニャ!」
「「〈亜爪〉」にゃ!」
削れたのは...1%⁉かったくない?とりあえず、
「猫又、相手を錯乱して」
「ニャ!」
猫又が大ぬりかべの周りをまわる。大ぬりかべは...うん、うまく錯乱できてるね。
「とりあえず、ちまちま削るしかないか」
いや、待てよ。速くなってるんだから、少しずつでも相手の攻撃に当たらないように攻撃を当てていけば...?けどそれじゃあダメージが足りない。宵月は強いけど、攻撃力は足りな...。ん?宵月、刀顕現...??刀顕現は確か数に制限なかったよね。もしや、
「雫!あぶにゃいニャ!」
「うげっっ‼ごめん猫又!ありがとう!」
「ニャにか思いついたかニャ?」
「うん!ちょっと待って!〈刀顕現〉」
成功しろ...。左手に光が集まり刀を形作り、はじけた。まるで
「っと、そんなこと言ってる場合じゃない!攻撃行くよ!猫又!」
「オーケーニャ!」
「〈朧陽炎〉「〈亜爪〉(ニャ)!」」
僕が朧陽炎を発動し、猫又と共に亜爪で攻撃する。
「そりゃっ!」
そして大ぬりかべに近づき、刀華で見えている隙を切る切る切る切る切る!
「ここまでで5%、まぁいい感じじゃないか?」
けど、刀華があってこれだからな。とりあえず、
「おらっ!」
切って、
「そらっ!」
切って、
「とりゃっ!」
切るだけだけどね!
「あと9割もあるのか。きっついな...ん?スキルが増えてる...?へぇ、面白い。これは使えるな、多いけど。猫又!」
「何にゃ!?雫!」
「今からスキル使うから、僕が発動したら離れて!」
「わかったニャ!」
「〈朧陽炎〉〈疾風迅雷〉〈安心立命〉〈一意専心〉〈雲散霧消〉
〈代行,万物知識〉〈至上命令,大ぬりかべ撃破〉」
何でこんなにスキルを手に入れたのかはわからない。だけど、使えるものは使わないとね。
〔よろしくお願いします〕
〔うわっ⁉何⁉〕
〔スキル〈万物知識〉が〈代行〉により意識を得ました。マスター、名前を〕
〔そう、なんだ。君の名前はリシェラ、でいい?〕
〔素敵な名前をありがとうございます。敵...大ぬりかべを確認。至上命令を遂行します〕
〔よろしく〕
〔了解〕
意識が持っていかれるような感覚があり、あ、リシェラと代わったんだな、と本能的に理解した。
〔リシェラ、今の状態で勝てる?〕
〔否〕
〔じゃあ、すべてのスキルを駆使して、勝てる?〕
〔是、すべてを使えば〕
〔お願い〕
〔...了。マスター、今から設定を変え、私が言うスキルを取ってください。・・・・・・・・・・〕
〔そんなのでいいのか?〕
〔是〕
〔とったよ〕
〔元に戻って、私の言う通りに動いてください〕
〔オーケー〈代行〉解除〕
さあ、第二ラウンドの始まりだ。
.....そこ!転〇ラのパクリじゃんとか言わない!(多分言ってない)