猫、精霊王とエルフに挨拶に行くそうです
新ブレーメンの音楽隊発動、そのメンバーは…
「また、違うメンバー入れるのかニャ?」
…
「考えてニャいんかい!」
部屋を出た3人。
ウァサゴは入り口に『宴会場 兼 鍛練場』の看板を付けて、王城謁見の間へ。
途中、念話で仲間の72柱に『集合ニャ~』と呼び出した。
「忙しいとこ悪いニャ~
今日集まってもらったのは…72柱の仲間には一時解散をして貰うニャ。
大きな問題は片付いたんで、皆個人の自由にするニャ…
勝手に集めて
勝手に解散する
本当、申し訳ないニャ~」
ま、有事には強制参加だがニャ
「で、オズ以外で残ってくれるの挙手!」
1.2.…5人か、意外に多いニャ~
「じゃ、解散~
また、何かあったらよろしくニャ~」
おお、皆一様に項垂れたニャ~
また、集める時は全員制裁かニャ…
残ったメンバーは
影武者 国王代行オズ
瞬動大将 ガープ
幸運兵士 セーレ
暗黒騎士 フールカス
暇鳥空兵 カイム
驢馬? サミジナ…
誰?サミジナって
「あれ?アムドじゃないニャ?」
「アムド君は逃げたよ、何でも大臣が怖いって…トラウマになったみたいだね。
僕はサミジナ、よろしくね」
サミジナ、サミジナ……あ、願いを叶えるロバだニャ、いたいた、忘れてたニャ…って、
「何で残ったニャ?」
「いや~、楽しそうだったからね」
トラウマになった馬がいるのに、楽しそうとは…
72柱、侮り難し!
その後、詳しい事は明日協議ということで、就寝。
長い1日だったニャ~
おはようございま~っす
カイムっす
昨日はお偉いさんがいっぱい集まって何かあったみたいっす。
まあ、僕には関係無いっす。
何かウァサゴが『あほ3人』ってのを見に行ったらしいんすけど、何か反省してなかったらしいっす。
センネンぷらすって言ってたっす。
そのあと、人事って言って留守番と出張決めてたっす。
でも今日はウァサゴとサクヤ二人で地元の挨拶廻りするそうっす。
では、本編どうぞっす。
「じゃあ、行こうかニャ」
「はい、今日中に2箇所、精霊王と妖精王に挨拶です。」
確か精霊がノームのじいさんで、妖精がエルフの女王だったかニャ?…
「順番的には妖精から精霊ってところかニャ?」
「そうですね。
精霊の方が上位ですからね。妖精王から会いに行った方がいいでしょう。」
「じゃ、近くまで飛んでって、そこから歩いて行くかニャ」
何で妖精・精霊の王様に挨拶に行くか…
魔王騒ぎの際、抑止力の為とは言え軍備を整え過ぎた。
このままでは、魔界じゃなくフェアリーランドで戦争が起こってしまう。
自分の国では平和に過ごしたいウァサゴが『敵意は無いニャ~だから居させてニャ~』と言いに行く事になった。
「ニャ~、この辺から妖精の王国だニャ」
結界なのか空間が歪んでるニャ…
「入れますか?」
「大丈夫ニャ」
時空のトンネルを作って通過~
3秒後弓矢がピュンピュン約200本。
「やっぱり、事前に書簡でも送って置けば良かったかニャ…」
「そのようですね…まあ、敵意を見せなければ王の前まではスムーズに行くはずです。」
会話をしながら【風】で全て避け、大声で説明を始めた…
「で、何用じゃ?ケット・シー。
エルフの王にして妖精の王 このシルフィアに会いに来るとは」
「ニャ~、とりあえず敵意は無いから、この拘束具取ってくれないかニャ?」
見事に拘束されたニャ~まあ、当然かニャ
直ぐに外せるけど、それすると話拗れるだろうしニャ~
「用件を聞いてから考える。」
仕方ないニャ~
「魔界の3人組の噂は聞いているかニャ?
僕は西の猫王国の王をやっているんだが、72柱でもあるんニャ
3人への対抗策で猫王国の軍備を強化してしまったんだニャ
でも、フェアリーランド内の者達と戦争する気は無いから容認して貰おうかニャと思って」
説明面倒くさいんだニャ…
「信用出来るとでも?」
ワ~オ、面倒くさいニャ…
「どうすればいいニャ?」
「そこの猫はお主にとっても、猫王国にとっても大事そうな存在じゃな?
どうじゃ?トレードせぬか?」
ほう、そう来たかニャ~
チラ サクヤ、いいかニャ?
チラ 構いません
「わかった、OKニャ!」
で、誰と?
「妾じゃ」
「「「「ええぇ~~~~」」」」
そうキマシタか…
「…こっちは構わないがニャ…、
そっちは大丈夫かニャ?」
「大丈夫じゃ、エルフ国の影武者は有能じゃ。」
嫌な予感ガスるニャ…
何か同種の匂いが…
その後、エルフの大臣やらのお偉方がヤンヤヤンヤと女王を囲んでいたが、
無理矢理ウァサゴを連れ逃げる様に外に出た。
「次は何処へ行く予定じゃった?」
「…精霊王の所ニャ…」
「了解じゃ、そこまで一気に逃げる!」
逃げるって…
「いつから脱出狙ってたニャ?」
「お主らが空を飛んで向かってきたときじゃ」
失礼が無いようニャんて考えてたら、余計な思考をする暇を与てしまったニャ…
「いつまで着いて来る気ニャ?」
出来れば早々にお引き取り願いたいニャ…
「お主の国に行ってみたいのう…。
あと、フェアリーランド以外にも行ってみたいな…案内を頼む。」
さいで
「その代わりと言ってはニャんだが、精霊王への口利きを頼むニャ…」
「取引成立じゃな♪」
頭が痛いニャ…
ピッ、プルル、ガチャ「サクヤかニャ?
『はい、大丈夫でしたか?』
大丈夫ニャ、そっちは?
『大丈夫です、まだ混乱しているようですので…』
そうか…で
女王の観光案内をしなきゃならなくなったニャ、しばらくそこで休暇を過ごしてくれないかニャ?
『分かりました、陛下もお気を付けて』
わかったニャ」
「それは何じゃ?」
「念話装置ニャ」
どさくさに紛れて渡してきたニャ、
拘束具?何それ?
「では、精霊王の間GOニャ!」
今回はいきなり行ってやるニャ!
テッテレ~何処まででもドア~
バタン、バタン、バタン、バタン、バタン、バタン、…
嘘ニャ…冗談ニャ。
ニャんで睨むんだニャ?女王…
【扉】で精霊王の間へ到着ニャ~
「チャオす、精霊王のジッチャン。オラ、ウァサゴ!よろしくニャ!」
どうニャ!このウィットにとんだ完璧な自己紹介は!?
「ヘロ~、猫ちゃんハート
精霊王のガンちゃんだよ~
あ、シルちゃんオヒサ!」
えっ?負けた?
何?この軽~い感じの亀仙人…
「久しぶりじゃのう、ガン爺。
西の猫王国の王が、爺に話があるそうじゃ」
シルフィア女王…普通に話てるって事は、この爺さんはいつもこんな感じかニャ…
「…精霊王…ぶっちゃけ言うが、今猫王国フェアリーランドで(実はこの世界で?)一番強い国になってしまったニャ…
でも、戦争する気は無いニャ、どうしたらいいニャ?」
まあ、戦争が起こっても精霊王の所(精霊界)には直接影響ないんだがニャ…
「猫ちゃんに任せる、何なら妖精王になっちゃう?」
えっ?
「そうじゃ!妖精王になってくれ!そうすれば妾も自由になれる!」
「と、言うことで、
ユー!妖精王になっちゃいナよ!」
おい、お前はドコのジャ○ーさんだ?
「……わかったニャ…、
で、妖精王って具体的に何するんだニャ?」
「知らん。」
「え?」
「いや、本当知らんのよ~
だって、精霊王だって持ち回りでやってるし~
あ、ちなみにこの前まで火のイフちゃんで、次は風のジンちゃん。」
知るか!
「妾から言える事は、
象徴的存在で
有事の際のまとめ役
といった感じじゃ。」
「わかったニャ!
適当にやるニャ!
任せるニャ!
どうせ、どっかがちょっかい出してきても猫王国に勝てるところは無いニャ!
いいニャ!
やってやるニャ!
行くぞ!シルフィア!」
もう、どうとでもなれニャ!
とは言ったものの…
はあ、ニャんで厄介事ばかり増えるんだニャ ! ……
「ところでシルフィア、
ニャんでこんな適当な仕事の妖精王で
自由が無くなるんだニャ?」
「妖精王はずっとエルフ族の王がなっていたのじゃ。
しかも、エルフは元々閉鎖的な上、年長者の言うことは絶対なのじゃ。
ここ2000年程は妖精王を世襲でやっておったので、妾の様に代わったばかりは自由が利かぬのじゃ…」
さよけ
「でも、シルフィアはエルフなのに外に出たがるニャ」
「前にガン爺(精霊王)に連れられて人間の国に行って…それ以来もっと外を観てみたくて…」
はいはい、今回の旅はエルフがメンバー入りかニャ…
これでいいかニャ?
たく、作者め!女っ気がニャくて強引に入れてきたニャ…
そんなことない…はず
「じゃ、猫王国に行くニャ…
その後、元々人間の国々を視察(観光)する予定だったニャ
着いて来るかニャ?」
もう自由だから自分で行けると思うんだがニャ
「勿論じゃ!妾は一人で外に出た事が無いのじゃ!頼むぞ妖精王!」
はいはい、じゃGOニャ
「着いたニャ、
ようこそ我が猫王国へ」
「おおぉ、猫がいっぱいじゃあ!」
その後、一通り街を探索し城へ
セーレを呼び出し城を案内させる。
その間にウァサゴはオズに事態を説明。
その後、予定通り視察観光へ
メンバーは
ウァサゴ 猫王国国王、72柱、巻き込まれの使い魔、妖精王…って肩書き多!
と
シルフィア エルフの女王 元妖精王
フールカス 魔界騎士 今回は女王の護衛役
サミジナ 72柱 今回は女王の乗り物で
お留守番
オズ 国王代行
ガープ レイバー隊の隊長(生身で)
セーレ 近衛隊長
アツユ 守護神
カイム 宮廷道化
サクヤ 現在、エルフの長老達に外の知識と剣術を伝授中