猫、風と大地の国へ行ったけど?
風の谷の~
なう~ 鹿~
「次は風の国サラマンニャ~」
シルフィアは今、自分の家に帰り同盟の手続きをオズと行っている。
そして、いつの間にか姫のお気に入りになったサミジナは一緒にエルフの森へ。
元々文官タイプのサミジナ、サクヤの代わりにエルフの教育係は勤まるはずだ。そして72柱なのだから、護衛・防衛にも使える。
なかなかいい人事ニャ
現在のパーティーは
画廊フールカス
脇役剣士カイン
猫又侍サクヤ
遊びニャんウァサゴ
ゼパルは密偵として派遣中
「ここは平和そうだな」
「カイン様、そうでもないですよ。
5国中、一番争いを起こしているのは
ここサラマンです」
ニャんと、そうなのか?
「何故ニャ?」
「はい、サラマンのエアリアは天然の要塞になっていて
戦の際、攻め難いんです。
それをいい事に他国に攻めていたんです」
歴史にも詳しいんだニャ~サクヤ…
優秀過ぎないか?その上、居合の達人って…
主人公…何でも知っているんじゃなかったか?
仕方ないニャ…知ってても使いきれないし、日々世界情勢変わるしニャ…
言い訳はいいです
「そうなのかニャ…」
「どうかしました?」
「いや…何でもないニャ」
「?急に暗くなったなウァサゴ、どうした?腹でも減ったか?」
ほっとけ!
エアリア近くから移動を開始。しばらく歩いていると、
ブン
「フールカス、報告だ」
ゼパルちゃんか…
「……、どうだった」
「中に悪魔や魔族等はいない。
だが、戦争への陽動として何人か洗脳や取引した人間がいる。どうする?」
「…カトプレアが落ちた今、早々には動かないと思うが、どう思う?ウァサゴ」
「静観ニャ、先の騒ぎでギルドが動いているはずニャ
人間の国は、直接悪魔が関係してない限り人間に任せるニャ」
出来る限り観光を楽しみたいニャ
「それでいいかニャ?カイン」
「構わない。
それこそ、助けが必要かどうかはこの視察で知る事が出来る。
それまで、何もしない方がよりリアルな展開を見れるはずだ」
大人だニャ~
「ニャ~、おはよう門番くん
妖精王とその仲間たちニャ!通してくれ」
門番A「何だ、怪しい奴め!妖精王はエルフだ!」
「この前、代わったニャ」
A「証拠は?」
「うーん、精霊王は知っているかニャ?」
「この国で、偉大なるガントレット様と親愛なるジン様を知らない者はない!」
偉大なのか…あの爺さん
ニャ、
「精霊王を呼ぶニャ
ガントちゃ~んカマ~ンニャ!」
『呼ばれて、飛び出て、じゃじゃじゃ~ん
どうした?猫ちゃん』
「…この門番が僕が妖精王って信じてくれないニャ~」
『オ゛イ、エアリアの小僧!
最強にして最愛なる偉大な妖精王、猫王国国王ケット・シーのウァサゴちゃんを知らないとは…
不届き者め~!
岩の下敷きにしてくれるワ!』
A「ヒ~、ご、ご勘弁を~」
「通してくれるかニャ?」
A「ど、どうぞ」
「ガントちゃんありがとうニャ
でも、さっき言い方だと僕の方が強いみたいニャ…」
『え?違うの?猫ちゃん?』
「……、帰っていいニャ…」
門番Aは逃げ出した
ウァサゴは35ポイントの経験値と心の傷を手に入れた
テテテテーテッテ~
ウァサゴはレベルが上がった。
耐久力マイナス20。
精神力マイナス20。
開き直りプラス100。…
ウァサゴ以外の仲間達は遠の昔にカインのカードで町に入っていた…
エアリアの中は…
ごく普通の町並み。
しいて言えば、城が変わった形かな?位である。
「なんか、パッとしない町並みだニャ~」
「仕方ないですよ陛下
ここエアリアは外から見た景色が綺麗で有名なんですから」
「ニャ~やっぱり、そうなのか…」
よし!
「昼までベストビュー探しニャ、竹こぷ皆に配るから探してくるニャ!」
自己中?ナニソレ?
「面倒「はぁ?」…行くよっ、ったく」
分身して全員の首筋に杖を突き付ける
「陛下…能力の使い処が違います」
「気のせいニャ♪
12時にここに集合、解散!」
その間に
《サラマン豆知識》
元々、フィヨルドの様な断崖絶壁の海沿いの地域。
気候は悪くないが海風が強く、住みづらかった。
そこで、昔の偉大なシャーマンが風と大地の精霊王を呼び出し、崖沿いにクレーターの様な凹んだ小高い丘を作り、丘全体を守もり敵を退ける風の結界を張った。
そのシャーマンの子孫が現在サラマンを実効支配しているイフリー家である。
元がシャーマンなので王は名乗っていないが、サラマン全土をイフリー一族が支配しているので
国の代表者はイフリー本家当主となる。
主な産業は、農業・水産業。観光も最近は多くなってきたが、戦争と言う不安要素が発展を拒んでいる。
領土面積は5国中一番大きく、大陸中央部の約半分は半分はサラマンと言っても過言ではない。
首都はエアリア。
本家当主が支配している。
今も、精霊使いが当主となっているが精霊王を呼べる様な実力者はここ数百年現れていない。
「集~合~!ニャッ」
目が疲れるニャ!
「1人1~2箇所
こ、ここは凄い!世界遺産ニャ!
って思った所に案内するニャ~」
「「無い!」」
お願いだからハモんないでニャ~TωT
「そんな事より、大事な報告がある」
僕のベストビューがそんな事ニャんて…
「……、私もゼパルの連絡がある」
「陛下、私もカイン様と同様の報告があります」
ボクノベストビュ-ガ…
「…カイン君からどうぞニャ…」
「サクヤとギルドに行って写真スポット聞こうとしたら、
サンウッドが攻め込んだらしいって情報が入った」
「……私もゼパルから同様の報告を受けた。しかも、悪魔が先導指揮取ってだ」
ゼパルも知らない、ムルムルからも連絡ない…ベリト勅令かニャ
「陛下、
オズ代行に連絡した所フェアリーランド側は動きもなく、首都ウィンディアは静かなままだそうです」
「カインとサクヤは、ギルドとオズ王国の使者としてウィンディアに行って確認して来てくれニャ
僕とフールカスは迎え撃ち足止め。
カインとサクヤが戻り次第挟み撃ちニャ!
散!」
現場へGO!
外に出て馬とエドJ9vに乗り急行。
「悪魔は誰か判るかニャ?」
「…ハルファス・マルファスがいるのはわかったらしいが…
どうやら、あと数人紛れ込でいるそうだ。」
下手すると、ベリトもいるニャ…
「フールカス…、僕は72柱に何人か戦闘で相性悪いのがいるニャ、
多分、今回の戦争ベリトがそういったのを集めて来ていると思って間違いないニャ」
「…不味くないか?
戦力が五分だと何も知らない人間達を巻き込むぞ。私は構わないが」
お気遣いありがとうございますニャ
「手は打つ、
しかし、ちょっと時間が必要ニャ
戦闘開始時に10秒時間を作ってくれニャ」
「承知!」
おお、完全に戦闘モード入ったニャ~
やっぱり姿は頭部以外は魔界の黄金騎士
…ドクロの指輪と話してそうだニャ…
見えてきた
「72柱ガープ、同じくセーレ、使い魔アツユ
【召喚】」
よし、全員戦闘体勢ニャ
「セーレ!なんとかこの中から悪魔を見付け弾き出せ!
ガープはそれをセーレと叩け!
アツユは上の鳥2匹!
10秒耐えろ!」
Show time ニャ