Lv.1
「ふぁぁぁ、、、ん?朝か、、、」
翌朝、真希はデスクの上で目を覚ました。
「またゲームしたまま寝落ちしちゃったのか、、、」
「って!ゼウスどうなった!?」
ゲーム画面を見ると、
《【全能神 ゼウス】の召喚値がMAXになりました。》
という寝落ちする前の画面のままだった。よかったと安心し、画面のスクリーンショットを撮って自分が運営している攻略ブログに載せた。本当はゼウスの能力を今すぐにでも確認したいが、真希は学生の身のため学校に行かなければならない。気だるい気持ちのままカーテンを開けた、すると既に日が空の真ん中まで移動していた。
「、、、!?」
急いで学校へ行く準備をし、自転車で家を出た。
重い気持ちのままクラスのドアを開ける、まず呆れの視線が飛んできた多分これは先生だろう、次に喜びの視線が飛んできたこれは幼馴染である橘桜花からだろう、最後に軽蔑の視線が飛んできたこれは僕をいじめる一部の男子生徒からだろう。
そんな様々な視線を受けながら自分の席に座り授業を受ける。
それは授業が終わり、昼食を食べ終わりそれぞれが友人と喋りあう昼休みに起こった。
突然教室の中心の空間にひびが見えたような気がした瞬間、足元から見たことの無い魔法陣?が浮かび光を出し始めた。教室にいるクラスメイト達は突然足元から出て来た魔法陣に驚き騒ぐ、いっそう強く発光したと感じた、
そこで意識が落ちた。
目が覚めると白と黒が混ざった空間に僕はいた。周りにはクラスメイト達が騒いでいる、
[はいは~い!突然ですが皆さんは死にましたぁ!]
と何者かの声が上から聞こえてきた。上を見ると僕がやってきたゲームそっくりの愉快神がいた、こいつは姿かたちだけは可愛いが行動予測が非常に難しく召喚するのに時間がかかったボスである。何故こいつがいる?と疑問に思っていると愉快神が説明をしだした、
[皆さんにはこれからぁ~、異世界を救ってもらいますっ!ひゅーひゅーぱちぱち!]
ものすごいハイテンションである。ゲームではCVがなくチャットのみだったためここまでイラッとすることは無かったが、声が付くとここまでイラッとするのかと思った。
[皆さんにはこれからここにあるカードを引いてもらいまーすっ!]
と、どこからかカードを出した。
[皆さんは勇者として召喚されるのでぇ、力を与えなければいけないのですっ!]
ふむふむ、なんとなく状況が分かった。
[そこでこのカードを引いてもらいカードに書いてる力を与えていきたいと思いますぅ!]
ふむふむ、よし寝よう。どうせ強いの出ないだろうしね。
~お昼ね中~
ん、よしだいたい終わってるな。ふーんあいつが勇者か、にしても本当にこんなことあるんだなぁ。
[では君は終わったので別室で先に行った人と待っててね~]
と聞こえてきた。周りをみると僕と今別室に行った女子生徒と愉快神しかいなかった。
[ふわぁぁぁ、そ・れ・で!最後はあなたですよご主人!]
と言ってきた。?意味が分からない、後ろを見ても周りを見ても僕しかいない。僕に言ってることは明らかだった。
「まさかお前はあのゲームの愉快神アスクか!?」
そういうと愉快神が、
[やっと気づいてくれましたかご主人!遅いですよぉ!今まで沢山の勇者を送り出してきましたがここの部屋で寝る人はご主人が初めてですよっ!力欲しくないんですかぁ!勇者になりたくないんですかぁ!]
と、まくしたててきた。怒鳴るなよ、耳が痛い。と言いたいでも、姿だけは可愛いせいで怒るに怒れない、、、。
「いや、別に僕は異世界転移とかしなくていいし力も最低限自分の身を守るくらいで十分だよ、しかも勇者として召喚ってことは国と関わるしいいことないじゃん、、、」
[そ・れ・で・も!死んでしまったからには召喚されなきゃならないんですよぉ!それが神としての仕事なんですぅ!]
「えぇ、、めんどくさいなぁ~。じゃあ早くカードよこしてよ適当に引くから」
[ご主人は特別枠であのゲームのステータスとスキルの力で転移してもらいますぅ!そうじゃないとご主人と話せないじゃないですか、、、]
「後半が聞き取れなかっけど、あいつらがいるなら心強いしまったりできそうだしそれならいいかなぁ、、、」
[じゃあ転移させますよっ!それでは良き異世界ライフを~!]
「ちょっと待てっ!僕ゲームのキャラ女なんd、、、」
視界が暗転し、意識が落ちた。
[はぁ、、、ご主人が一番あの世界でチートじゃないですかぁ、、、]
愉快神が操作していた薄紫のパネルにはこう書かれていた、
[name]五十嵐 真希
[称号]亜神 神々の王 龍の王 提督 女神の王 魔王
[スキル]【召喚】【上級召喚】【杖術】【神魔法】【???】【???】【???】
[ステータス]
体力 測定不能
魔力 測定不能
攻撃力 測定不能
防御力 測定不能
魔法攻撃力 測定不能
魔法耐性 測定不能
敏捷 測定不能
命中 測定不能