異世界のはざま
あ~ぁ、眠い。
いっそ、カラスになりたい。
「ここは、どこだ。」
僕は目を覚ました。辺り一面、真っ白い空間に無数の星が散らばっていた。その星は果てしなく続いているように思えた。そうか、僕は天国に行けたんだ。けれど、驚いた。行きつく先は死だけ、何も残らない。そう思っていたからだ。
「いいえ、あなたは、まだ死んでいません。」
どこからともなく僕の目の前に現れた。白いドレスに身を包み、何を考えているのだろうか。天使に投げかけた言葉なのか、僕に投げかけた言葉なのか、僕は分からない。
「僕は死んだんですよ。見てください、この世界。まさに天国です。やっとだ、ようやく僕は一人になれたんだ。例え天使であろうと、僕の邪魔はさせません。」
「辛かったんだ!!や~い、や~い,そんなに生きていくのがつらかったんだ。自殺をした人間が天国に行けると思いなさって。」
天使の様子が急に変わった。煽るような口調は、小柄で綺麗なドレスに身を包む天使が言うと、可愛く見えてしょうがない。今さら、何を言われようとも、やっと自由の身なんだ。
「古代インドの教え。生前の行いに見合ったサイクル、輪廻を促し新たな生命へと転生し絶えず苦しみ続けます。あなたは、死にました。ただいいことを教えしましょう。ケツの穴からプリンを飲まされても、猫にすこんぶ取られても、あなたは笑って許してきました。なので、ここに異世界転生を許可します。」
キラーン。どこからともなく出てきた白い杖。
どおからともなく出てきた結婚式場にあるようなでかい扉。
僕は、どうしていいのかわからなかった。
やる気ゼロ。
妙に題名だけカッコいい小説。これからもご愛読ください。