一話 緊縛
「美雪先輩、今日もお願いします」
後輩の彼女、木下夏紀が言った。
「OK、じゃあ放課後に教室で」
いつもの場所で待っていて。私はそれだけ伝える。
「は、はい」
少し顔を赤らめている彼女。それを見ると、私はいつも放課後が楽しみになる。
放課後。誰も居なくなった時間。私たち2人だけの世界。縛る物はロープだけ。
「さあ、始めましょう?」
夏紀は俯いている。
「どうしたの?いつもやっていることでしょう?早く脱いで」
「は、はい」
彼女はためらいがちに服を脱いだ。下着はまだ身に付けたままだ。
「全部脱ぐの。何度も言わせないで」
「す、すみません」
今度こそ全部脱いだ。
「いい子ね。じゃあ跪いて」
夏紀は頷き、膝をついた。
「じっとして」
「はい」
ロープを彼女に巻きつける。ゆっくり、丁寧に。
「はい、完成」
私は夏紀を押し倒し、その頭を足で踏んだ。
「痛い?」
彼女の口に足を入れる。歯が当たった感触があった。
「舐めなさい」
一生懸命舐めているが分かった。一本一本丁寧に。
「もう良いわ」
「お気に召しませんでしたか?」
少し残念そうな顔をして、夏紀は言った。
「そうじゃないわ。踏まれて喜ぶ変態さん。してみたくなったのよ、猿轡」
私は彼女の脱いだ下着を手に取り、彼女の口の中にそれを押し込んだ。そして口の周りをタオルで結ぶ。
「ん…んんん」
「喋れないよね?」
夏紀は頷いた。
その後私は、一通り彼女の身体をいたぶり、その反応を楽しんだ。しかし、その行為に私はいつも疑問を抱く。何が違うのかしら。あの人と。疑問というよりも、違和感と言った方が正しいかもしれない。
私は拘束を解いてやった。
「痛いことしてごめんなさいね」
そう言ってキスをする。毎回こうやって終える。月に何回か、こんな事をしている。
これは私たち2人だけの秘密である。誰にも言ってはいけないのだ。
書いてる途中。
「あ、これは18禁になってしまう」
と思って描写を大幅にカットしたら800文字しか残ってなかった。ちょっと笑ってしまった。