~第8話~ 最初のスランプ
題材が悪かったかな?これは、最初から書き直した方がいいかも知れない。
そこで、悪魔に尋ねてみる。
「これ、最初から書き直してもいいのかな?」
「別に構わないが。その場合は、またノルマ1枚からやり直しだぞ。もっとも、オレはあまりおすすめしないがね。始めた作品は、最後まで完成させる。その方が成長できる」
悪魔は、そのように忠告してくる。
どうする?僕?
このまま書き続けた方がいいのか?それとも、全てのストーリーと設定を捨てて、0から書き直した方が早いだろうか?今度は、キチッとプロットを立てて、設定なんかも練りに練って。
ウ~ム…迷う。迷いに迷う。どうしたものだろうか?
とりあえず、再び机につき、ノートパソコンの画面に向う。頭が割れるように痛い。
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアア」
またもや、床をのたうち回る僕。駄目だ!アイデアが出てこない。続きが書けない。どうする?どうする?どうする?考える。考える。考える。床の上をゴロゴロと転がり回りながら、僕の頭もフル回転する。
けれども、転がるのは体ばかり。アイデアはちっとも降りてこない。
仕方がないので、悪魔に命じて、豪華な食事など出させる。僕は、それらの料理を片っ端から平らげていく。料理やケーキを食べたり、飲み物を飲んだりしたので、必然的にトイレに行きたくなる。
悪魔にトイレ部屋を用意させ、僕はそこにこもって考える。けれども、続きは出てこない。ウンウンと唸っても、出てくるのはウンコばかり。困った。どうしよう?行き詰まった…