~第6話~ 紅茶とケーキ
新キャラ登場は、よかったな。しかも、3人も登場させた。これで、将来的に伏線も張るコトができた。何かあれば、王様やその弟を登場させて、舞台を引っかき回させよう。
さて、次にどうするかだな…
このままライラ・ライに旅をさせるか?それとも、そろそろ勇者の登場か?なにしろタイトルが「勇者と思っていた人が、実は極悪人だった」だからな。そこら辺に引っかけたストーリーにしないと…
ま、でも、最悪、タイトルは最後に変更すればいいしな。その辺は、あまり深く考えずに進めていこう。となれば、やはり、このままの流れで行くか。
その前に、何か甘い物でも欲しくなってきた。
「おお~い!悪魔!悪魔や~い!」と、僕は部屋の真ん中に向って叫ぶ。
「何だよ。また何か用か?」
そう言って、悪魔の登場。
「頭が疲れた。何か甘い物を用意してくれ。それと飲み物だ。温かい飲み物がいいな」と、僕は要求する。
「ちょっと待て。この部屋では、腹は減らないはずだが」と、悪魔。
「腹は減らなくても、頭は疲れるんだよ。難しいコトを考えるとエネルギーを消費する。小説家様は、甘い物をご所望じゃ。はよ、持って来い」
「何だか、段々と態度が悪くなってきたな、コイツ…」
などとブツクサ言いながらも、悪魔は温かい紅茶と、やわらかくて美味しそうなショートケーキを一切れ出してくれた。
「ウム。モグモグ。これで…モグモグ。いい小説が書けそうだ…モグモグ」
こうして、僕はショートケーキをたいらげ、次の話に取りかかった。