~第52話~ 最大の伏線
僕は、「勇者と思っていた人が、実は極悪人だった」の「~第17話~」を書き終わって、真っ白な部屋の中、放心状態でいた。むしろ、“満足感にひたっていた”と表現した方がいいだろうか?
そのくらい、今回は、やりたいコトを思いきりできた回だった。
元々、この小説は、あまり深く考えずに書き始めた小説だった。だから、世界設定どころか、登場人物の1人さえも考えてはいなかった。勢いで書き始め、そのままの勢いで書き進めていった。
なので、もちろん、執筆前には何の伏線も考えていなかったし、最初の話を書いた段階では1つの伏線も張ってはいなかった。
それが、いつからだろうか?確か、3話目か4話目くらいだったと思うのだけど…
今回の話を書くコトは既に決めていた。第17話。これは、もうかなり前から、こうなるように考えて話を進めていた。いわば、最大の伏線だったとも言える。
ついに、それを書き終えるコトができて、僕は満足しているのだ。
もちろん、物語はこの後も続く。そろそろ、ラストスパートをかけるべき時!そのタイミング!
競馬でいうところの、最後の直線に入りかけている。その直前のカーブ!ここを越えたら、もう後は一直線にゴール目がけて駆け抜けるだけ!!
完成まで、もうそんなに長い時間は必要としないだろう。
残り10日か、そこら。早ければ数日。どんなに時間がかかっても2週間で、そこまで到達できる。それで、僕はこの部屋から脱出できる。何らかのアクシデントでも起きない限り。最後の最後まで気を緩めない限り。
僕は、この小説を完成させるコトができるのだ!!