~第4話~ 休息
ここで、僕は一息入れる。
僕が閉じ込められているのは、真っ白な空間。全面、壁が真っ白に塗られた部屋の中。そこに、机と椅子とノートパソコンが1台置かれているだけ。電力は何で動いているのだろうか?全然、残りの充電メーターが減る気配がない。
そういえば、全然、お腹が空かない。お腹も空かないし、喉も渇かない。不思議な現象だ。ここでは、現実の世界とは違う時間が流れているのだろうか?いわば、僕の精神世界のようなもの?
けれども、心は疲れてしまう。僕は、段々と眠くなってきた…
そこで、悪魔を呼び出して尋ねてみる。
「ねえ、悪魔。悪魔よ、出てきておくれ」
「何だ?何か用か?」と、悪魔の素っ気ない返事。
「ちょっと眠くなってきちゃったんだけど。ベッドルームとか、そういう部屋はないの?」
「ああ、そうか。そろそろ、そんな時間だな。だったら、ホレ…」と、悪魔が声をかけると、ボンッという音と共に何かが現われた。
そこにあったのは、ベッドだった。
「そこで、休め。目が覚めたら、続きを書けよ」
そう言って、悪魔は姿を消した。
「フム。なかなか、寝心地のよさそうなベッドだな。フワフワ、フカフカしてて…」
そんな風に呟いて布団に潜り込んだ僕は、瞬く間に夢の世界へと運ばれていった。