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~第48話~ ゲーム三昧の日々
そうして、数ヶ月の時が流れた。
毎日毎日、ゲームばかりやって過ごす。そんな日々が。
で、どうなったかって?原稿は1枚も進まない。1枚どころか、1行も1文字も進みやしない。小説なんて書けやしなかったのだ!どんなに遊んでも!遊びに遊び尽くしても!!
「どうだ?小説の勉強になったか?」と、悪魔が語りかけてくる。
なるわけがない。何だかんだ言いつつも、逃げていただけだった。僕は、小説が書けない苦しさから逃げて、ゲーム三昧の日々を過ごしていただけだ。
「片付けてくれ」
僕は、悪魔にそう頼む。
「お?」
「ゲームを全部片付けてくれ!と言っている!」
「ほう。ついに、本気になったか」
「本気?ああ、なったね。本気になった。心の溶鉱炉に火が入ったよ!!ドロドロに燃えたぎる溶岩のような僕の熱き思い、見ててくれ!!」
こうして、再び僕は執筆に専念し始めた。
見てろよ!書いてやる!書きまくってやる!!完成させてやる!!僕は、この小説を完成させるのだ!!