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~第27話~ 準備運動

 僕は、温かい紅茶をすすり、クッキーをかじる。それから、ベッドの上にあぐらをかいて座り、瞑想に入る。その後、ストレッチで体をほぐし、体だけでなく頭も柔らかくする。


 うん!体調は万全。あとは、精神状態だけ。徐々に心の熱を上げていく。ストーリー自体は、頭の中にある。アイデアで頭の中は満ちている。後は、書くだけ。書き始めるだけ。

 ところが、その小説を書き始めるという作業が、なかなか難しい。結局の所、小説を書くというのは、頭で考えてやるものではなく、心を燃やして進めていくものなのだ。だから、心の発電所が稼動していなければ、進んでいかない。100%とまでいかなくとも、せめて60%とか70%くらいは稼動してくれなければ。

 そうして、その為には様々な儀式が必要となってくる。それが、先程の紅茶を飲んだり、クッキーを食べたり、瞑想やストレッチとなってくるわけだ。これが上手く決まれば、1文字目を書き始められる。1行目、1ページ目…と進んでいける。そこまでいけば、簡単だ。あとは、サクサクと書き進めていけるだろう。

 だが、逆に、そこまでにも至らない日には…見るも無残。悲惨な日となる。1行も1文字も進まないまま、その日は終わりを告げる。


 どうやら、今日はどうにかなりそうだ。

 徐々に発電所に火が入り始めた。心の炎が燃えてきた。これならば、大丈夫!きっと、いける!!

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