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~第15話~ テンポ
ま、こんなもんだろう。軽快でテンポのいい文章が書けたな。
けれども、文章のテンポのよさに対して、ストーリーの方は全然進んでいない。さて、どうしたものか?
読者は、どう感じているのだろうか?こんな時に、読者の声が聞ければな…
そうだ!悪魔に聞いてみよう!
そうして、僕は悪魔を呼び出す。
ボンッという音と共に、悪魔が姿を現す。
「ねえ?悪魔だったら、この後、どうするべきだと思う?このまま、ダラダラとライラ・ライの楽しい旅日記を続けるべきか?それとも、いきなり核心に迫る展開にするか?」
「そんなコトは、自分で決めろよ」と、悪魔はそっけなく答える。
「そんな…」
「あまりにも酷くなったら、忠告はしてやるよ。とりあえず、ノルマはこなせ。次は、6枚だぞ」
そう言って、悪魔は姿を消してしまった。
さて、僕はどうするべきだろうか?