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~第13話~ 真っ白な部屋に閉じ込められていると…
1つの峠を越えて、だいぶ楽になった。執筆自体は快調に進んでいく。けれども、真っ白な部屋に閉じ込められていると、頭がおかしくなりそうになる。
世の小説家というのは、みんな、こんな作業に耐えているのだろうか?
僕は悪魔に頼んで、音楽を流してもらう。
軽快な曲。いや、違う。こんなんじゃない…
悲壮な曲。うん、悪くない。でも、何かが違う。
ゆったりとした曲。眠くなる。こんなんじゃ何も書けやしない…
激しい曲。これだ!これぞ、執筆用の曲!!
僕は、再び物語の世界へと没頭する。
いい曲はいい小説を生み出す。うん!間違いない!