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始まりの音色は何色?

本編。始まりの音色章です。主人公:音羽誉は、ただ音楽が好きな普通の新入生。唯一イレギュラーなのは髪色。誉の髪は綺麗な海の色をしていた。そんな彼が朝比奈学園の正門をくぐるお話です。

"01 始まりの音色は何色?"



 ―――4月。


 もうかれこれ10分くらい歩いているが、周りに見える景色は恐らくこの学校の最初の門をくぐってから全く変わっていない。

例年よりも若干温暖化を感じさせる今年の桜は、もう満開の時期は過ぎていて、隙間から鮮やかな緑色が見えた。

 学業に専念できるようにと敷地内に寮も完備している、この馬鹿でかい学校――私立朝比奈学院は、普通のそれに比べて音楽が好きな者がたくさんいる学校だ。俺もそのうちの一人で、四六時中楽器に触れればいい。と思って入学した。 だがしかし、その入学式を行うはずの聖堂が見当たらない。門から聖堂までは、桜並木の一本道のはずなので歩いていればいつかは到着するだろうが、俺も含め周りの新入生たちは足を進める度に顔が曇っていく。

 普段なら10分、15分歩き続けたくらいではここまで疲れることはないだろう。だが、地面は洒落た石畳で、俺たち新入生は腰くらいまでの高さのキャリーバックをガタガタと引っ張っているので、体力を消耗していた。


 ふと、視線を上げると鬱陶しい桜並木はもう無く、澄み切った青空が広がっていた。


「新入生のみなさん、荷物をこちらに置いた方から中へどうぞう」


 声の方を向くとまず、立派な聖堂…というか、教会が飛び込んできた。俺の少ない知識では、聖堂と教会の区別ができないので、わかりやすい例えだと思ってほしい。

 次にその入り口で、新入生と荷物を引き剥がしている女子生徒。その子の近くに荷物を置き、俺も中へ入った。





 新入生であふれる校内聖堂。

 作りは聖堂そっくりだが、コンサートもできるような作りになっているようで、無駄に広い。

 一時間も掛からずに入学式を終え、プログラムは部活動説明会へと移った。配られた部活動説明会のパンフレットを準備する音が建物中に響く。

 俺も用意しようとパンフレットを探していると、隣の女子生徒が話しかけてきた。


「私、春風晃(はるかぜあきら)。あなたは?」


音羽誉(おとは ほまれ)…」


「音羽くんか。あのね、私たち同じクラスみたいだよ」


「…もうクラス発表が出てるのか?」


「まだだよ。生徒会の先輩がね¨海色の髪¨の子のクラスが決まったって教えてくれたんだ」


「……」


 ……¨海色の髪¨。

 俺は生まれつき髪が青い。

 別にそれで過去にからかわれた記憶もないが、改めて言われると身構えてしまう。しかし、これは俺だけに限ったことではない。

 生まれつき一般大衆よりも秀でた能力があれば、髪の毛に限らず、体の一部が異常に変色する事があるのだ。それは、目の色だったり、爪の色だったり実に様々だが、こういう人間の事を、通称¨色持ち¨と呼ぶ。


「…春風さんの髪もいい色だと思う。」


 日本人にしては珍しい金髪だった。ところが、一瞬春風さんの顔が引きつる。


「ははっ、ありがとう。だけど、私のはただ染めてるだけだよ」


「そう…そうだったのか。すまない」


 とっさに謝った。


 ステージに視線を戻すと、さっきまで上がっていた垂れ幕が、下がっていた。その端のほうからマイクを持った女の子が、中央へ歩いていた。

 全体のざわめきが消えると、その子はそっと話し出す。



「皆さん、お待たせしました。生徒会の双野奏(そうの かなで)です。」

こんにちわ。あらくです!ここまで読んでくださりありがとうございました!

ブログではずいぶん前に投稿した作品ですが、小説家になろうさまにも投稿させていただきました!

そして、今回から第一章(始まりの音色章)へと移っていきますが、あらくはすでに挫けそうです…オレンジジュース飲まないとやっていけないっ(笑)

まだ、小説を書くのに慣れていないので、ぶっつけ本番みたいな感じで書いてしまっています。誤字脱字指定大歓迎!

これからも、オレンジジュース飲んで頑張りますので、よろしくお願いいたします。

最後に、ブログで応援してくださる方々、本当にありがとうございます!


あらく

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