冬の雨音
掲載日:2025/12/13
風が立つ森の枯れ葉舞うさざ波
紅く染まった草原が波打つ
乾いた摩擦音と冷たい風は
わからない深い胸の痛みを小さくして冷やしてゆく
街のイルミネーションが小さく沢山灯るごとに
すれ違うひとびとの気配を咲かせてゆけた
今夜は雨が降る予報だから傘をもって出掛ける
少し楽しみにしていた
傘をひろげて歩くのを
冬の雨音を傘で拾いながら歩くのだ
あのひとも雨が好きだといっていた
わたしに会うときは変わらぬ青空をわたしに
魅せてくれたひとだ
胸にこみ上げる雨を冷やす風の冷たさが
少し有り難たかった




