第10話
第10話 :面接へ:
〜土曜の朝方〜
〜ガサゴソ…ガサゴソ…ゴソッ……〜
お嬢様:んん…んんん!─ンン!
もうっ!なんで休みに限って二度寝できないのよ!!!
〜カサゴソガサゴソガサゴソ…〜
〜 一方その頃メイドは 〜
〜ジュゥウウウウウウウウウウウ〜
メイド:今日の朝ごはんは少し節約して焼きハムにしておきましょうか…
あとご飯もよそって…
〜 ─盛りっ… 〜
メイド:あ、いけません…節約節約…
〜ガチャッ…〜
お嬢様:フーッ…フーッ…
メイド:あら…お嬢様、どうしたんですか?そんな鼻息荒げて。
お嬢様:二度寝できないのよっ…!
メイド:二度寝ですか…休みの日ほど二度寝したいですもんねぇ、わかりますよぉその気持ち。
あと、二度寝するなら朝ごはん食べてからにしてくださいね、
お嬢様:うぅ…(朝ごはん食べたら目が覚めちゃうじゃない…)
わかった…わ……
メイド:じゃあ私はメイコさんを呼んでくるので、先に食べててください。
お嬢様:わかったわよ…
ふぁ〜
〜スタ…スタ…スタ…スタ…スタ…スタ…スタ…〜
〜 スゥゥウウウ… 〜
メイコ:ZZZZZ…zzz…zz…
メイドあら…ぐっすりですね…
ぐっすりなところ申し訳ないのですが…起こすしかないですよね…
〜ユス…ユス…ユス…ユス…〜
メイド:メイコさ〜ん、朝ですよ〜
起きてくださ〜い!
メイコ:ふぁあ…もうあさ…なんですか…
メイド:朝ですし、もう朝食も用意してますよ、なので早く起きてください!
メイコ:ふぇえ…お布団さぁあん…
メイド:駄々こねずに…行きますよ、
メイコ:わかりました…先に行っててくだ…さい…
メイド:わかりました、ちゃんと来てくださいね?
メイコ:わかり…ましたぁ…
〜メイドが部屋を出ていき数分後〜
〜スタスタスタスタスタ…スゥゥウウウ…〜
メイド:メイコさん、もう何分…も…
メイコ:ZZZZZ…
メイド:はぁ…
〜このあとメイドはメイコさんをリビングまで引きずって行き、朝食を食べさせた〜
メイド:ふぅ…疲れました…180センチを引きずるのって…大変ですね…
お嬢様:お疲れ様、はいこれ、
〜お嬢様は紙コップに入った飲み物をメイドに差し出した〜
メイド:これは?
お嬢様:栄養ドリンク?エナジードリンク?
まぁ、元気が出る飲み物よ!
とりあえず飲んでみなさい!
メイド:ありがとうございます…
〜グビッ…〜
〜この時のメイドは知らなかった。この飲み物はエナジードリンクよりはるかに効果が出る飲み物だったとは〜
メイド:うわぁ…!なんだか元気が…!
お嬢様:うそっ…そんな早く効き目出るのこの飲み物怖っ…
メイド:お嬢様!私!少し用事があるので外出してきます!
〜ダッダッダッダッダッダッダッ!!!〜
お嬢様:えええぇええ?!いきなり過ぎないかしら?!?!
〜ギイィイイ!バタンッ!!〜
〜キュイキキキキブォォオン!!〜
お嬢様:あっ…車の音…
無事で帰ってくることを祈るわ…
そしてメイコさんは…
メイコ:zzz…
お嬢様:座ったまま寝てるわね…ある意味すごいわね…
ほら!メイコ!起きて!
メイコ:んえ…もうあさ…ですか…
お嬢様:さっき朝ごはん食べたばっかりじゃない!
メイコ:そう…なんですか…?
お嬢様:そうよ?!忘れたの?!
メイコ:そう…いえば…忘れ…て…
〜ガクッ…〜
zzz…
お嬢様:なんでぇ?!
~ 一方メイドは副業の面接に向かった ~
〜ブォォオオオン…ンバァァァァァア!〜
メイド:?!VTEC ?!?!
─やる気になってきましたよ!!
さぁ!行きますよぉお!!
〜ンバァァァアンババババババァァァァァ!!〜
〜ギョワァァア!ギヤァァア!〜
メイド:ふぅ…到着しました…
ここであってますよね
〜ガチャ…チャリンチャリンチャリン!〜
店長:いらっしゃい!
メイド:あの、面接応募したメイドです。
店長:あぁ、君か、じゃあ別室で話をしようか。
〜スタ…スタ…コトッ…コトッ…〜
〜ガチャ〜
店長:では、面接を始めます。
君、この仕事に応募した理由は何かね?
メイド:少し生活費が足りなくて、同居してる人も養わなきゃいけないので、
店長:そうかい、まぁ、応募してくれるだけありがたいよ…最近皆定年退職しちゃってねぇ…
メイド:そうなんですか…色々大変ですね
店長:そうなんだよ、ここ数年応募がなくてねぇ……………
〜しばらく店長の雑談が続いた〜
店長:おっと、すまないね、長く話しすぎたようだ。
メイド:いえ、おかげで現状把握ができましたので問題ないですよ。
店長:そりゃぁ良かった…
あと、最後に確認するけど、この仕事が何か知ってるよね?
メイド:はい、
「タクシードライバー」ですよね?
第11話に続く To be continued…
次回は少々ある映画のパロディを入れます(ヒソッ…)