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おばあちゃん

作者: 櫛引祐二
掲載日:2021/12/18



おばあちゃんに会えた

久しぶりに会えた

夢に出て来てくれた


どこか違う世界のパン屋さんにいた

シャン、と立っていて、だいぶ若かった

でも、確かにおばあちゃんだった


会ってすぐ、ガッチリ握手をした

ガッチリ抱き合って、泣いた


「麻雀、お疲れさま」

と、おばあちゃんは最初に言った

僕のいる世界でのことを、

ねぎらってくれているみたいだった


「なんでもっと一緒に居られないんだ」

僕は、泣きながら、おばあちゃんの肩越しで、そう言った


「ほら、もう行かなきゃ」

と、おばあちゃんが言った

おばあちゃんも、泣いていた

「寂しい」

絞り出して、僕は言った

お互い、どこか分かっている風だった

思い合っていても、今は、このままここでは、一緒には居られないことを





永遠のようなひと時から目が覚めた





こっちの世界でも、やはり泣いていた

涙が滲んでいた



もう少し、もう少し、この世界で、

辛い思いでも何でも出来るような気がした






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― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な詩ですね。 じーんときました。 読ませていただき、ありがとうございました。
2021/12/18 23:54 退会済み
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