表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

おばあちゃん

作者: 櫛引祐二



おばあちゃんに会えた

久しぶりに会えた

夢に出て来てくれた


どこか違う世界のパン屋さんにいた

シャン、と立っていて、だいぶ若かった

でも、確かにおばあちゃんだった


会ってすぐ、ガッチリ握手をした

ガッチリ抱き合って、泣いた


「麻雀、お疲れさま」

と、おばあちゃんは最初に言った

僕のいる世界でのことを、

ねぎらってくれているみたいだった


「なんでもっと一緒に居られないんだ」

僕は、泣きながら、おばあちゃんの肩越しで、そう言った


「ほら、もう行かなきゃ」

と、おばあちゃんが言った

おばあちゃんも、泣いていた

「寂しい」

絞り出して、僕は言った

お互い、どこか分かっている風だった

思い合っていても、今は、このままここでは、一緒には居られないことを





永遠のようなひと時から目が覚めた





こっちの世界でも、やはり泣いていた

涙が滲んでいた



もう少し、もう少し、この世界で、

辛い思いでも何でも出来るような気がした






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な詩ですね。 じーんときました。 読ませていただき、ありがとうございました。
2021/12/18 23:54 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ