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詩集 ロスト・ワールド  作者: 仲仁へび
第5章 鬼狩りの錬金術師
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第5話 たった独つの世界



「私は姉さんのように、何もかもできるほど器用じゃないから」


 思うようにいかなかったから 簡単に投げ出す

 願うようにならなかったから 簡単に捨てた


「どうせ、何をやっても無駄。結果なんてわかりきってる」


「だから、何もやらないほうがいい」


 殺風景な風景

 何も残らない

 残さない


 一人ぼっちで立って

 まるで世界が終わってしまったかのよう


 それでも 誰かが悲しむよりはよっぽどいいから

 自ら その世界を作り続ける


 信じられないほど単調なその世界を


 分かり合えないほど断絶したその世界を


 ずっと ずっと


「私はここでいい」


「私の世界は、この世界で」


 思うようにいかなくて

 願うようにもいかなくて


 思い出は何もなく

 まわりには何もなく


 塗りつぶされた単調な世界


 たった独りで存在し続ける



「ストーリー」

 エルルカは、何の才能もない少女だ。

 出来の良い姉を見て、毎日劣等感に溺れそうになっていた。

 だから彼女は、自分を求めてくれる者達の言いなりになっていた。

 人にあだなす存在……鬼を狩って過ごしていた彼女は悪鬼羅刹の異名を持つ。

 だが。

 その呪縛から解き放ってくれたのは、友人だった。



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