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呪いのG☆D★KILLER ~彼女は彼女の為に。~  作者: ボンバイエ
第一章 見知らぬ人。見知らぬ場所。
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私は迷子。


私は迷子だ。

ここが何処だか分からない。

16歳になった私が迷子になるなんてオカシイと思うが、事実だ。


見た事が無い景色が私の周辺に続いている。


今日は、偶然に私は一人だった。

いつもは同じ子と一緒に居る。あれ?あの子の名前は何だったっけ?

オカシイ。名前が思い出せない。あれ?父親や母親の名前も思い出せない。名前どころか顔すらも思い出せない。オカシイ事だらけだ。


そもそも、どうやってこの場所に来たのかさえ覚えていない。


「本当に、ここは何処よ?」


ぼそりと独り言を言う。

もちろん返事が返ってくる事は無い。


「どうしたら良いの?」


私は、ジーパンTシャツというラフな格好だ。

今日は一人暮らしの母方の祖母の家に行く事になって、一人で向かった。

電車を降りて、田舎道を歩いていた事は憶えている。


「あっ?!そうだ。スマホ。」


背中に背負っていたリュックからスマホを取り出す。

電源が入って居なかったのか、触っても反応しない。


「嘘?!電池切れ?!」


私は慌ててスマホの電源ボタンを長押しする。

ブルっと動いて液晶画面が明るくなる。


「良かった~。」


電池切れした訳では無かったらしい。

少し経つと、待ち受け画面になった。あれ?こんな待ち受け画面だったっけ?

というか、電波が入らない?!嘘、圏外?!


「マジか~。」


電波が入らないと通信出来ないから、地図すらも開けない。


「オワッタ。」


私は両手と両ひざを地面につく。

どうしよう?!まだ辺りは明るいから大丈夫だけど、暗くなるまでに連絡がつく場所に行かないとヤバいんじゃ?!

ガバッと私は起き上がる。


「こうしている場合じゃない!」


そもそも一人なのに、普通に喋っているよ?!私の頭もオカシクなったのか?

ここまでの行動を他の人が見ていたらどうしよう?絶対オカシイ人って思われるよね?

スマホが使えない事が分かって逆に落ち着いたのか、自分にツッコミを入れて、自分の行動を顧みて恥ずかしくなってキョロキョロと辺りを見渡した。


「ふ~。誰にも見られてない。」


少し安心したからか、お腹が鳴る。


「お腹空いたなぁ~。」


あっ?!コンビニでオニギリ買ったんだった。

思い出した私はリュックをガサゴソしてオニギリを取り出す。

明太子マヨネーズとハムマヨネーズ。

そう、私はマヨラーだ。

でも、太ってないよ?本当だよ?!


はっ?!私は誰に言っているのだろう?



取り出した明太子マヨネーズ味のオニギリを上品に食べる。上品という所が大切!


「やっぱり、美味しい。」


明太子とマヨネーズのハーモニーは最高だ。

小学生の低学年の時に、この明太子マヨネーズ味のオニギリを始めて知った時は深い衝撃を受けた。ディープインパクト!この世にこんな物があるのか!大人ってズルい!!

と思ったなぁ~。あれからオニギリを買うときは必ず買う様になったし、明太子が家の食卓で出された時には必ずマヨネーズをつけて食べる様になったのだ。


ゆっくり味わって食べ終わると、二個目を取り出そうとする。


バキッ!


木の枝が折られた様な音がした。

私は咄嗟にそっちへと振り返った。


「誰?!」


返事は帰ってこない。

私は恐ろしくなって、その場から動けない。

熊でも出てきたらどうしよう?イヤ、こんな所に熊が出るという話を聞いた事は無い。

祖母の家は田舎とは言え、熊が出る様な場所じゃない。

ただ、音がした方を見ているしか出来なかった。


木の陰から出てきたのは熊では無かった。


「熊じゃなかった・・・って何あれ?!」


そう熊じゃないが、全身グリーン色の耳が尖がった野人の様な格好をしたモノだった。

しかも、一匹じゃない!


「いや~!!」


私は大声を出して、リュックを抱えて走り出す。

足には自信がある。今日は軽装だし、スニーカーだから、早く走れるハズ!


田舎道をダッシュする。

とは言え、ここが何処かもわからずに走る訳だし、目的地も決まってない。

というか、日本にあんな生物いた?!

色んな事を考えながら、後ろを振り向くと何かが飛んできているのが見えた。

10匹ぐらいが追いかけて来てる?!


「ぎゃ~!!」


横にずれて飛んできたものを躱す。

少しそのまま行くと道に何かが突き刺さっている。ナイフだ!


「うそぉ~!!」


さっきのはナイフを投げられたのか?

殺される!!殺す気なんだ!!


益々、恐ろしさが増して逃げるスピードも増す。

怖いくせに、どうしても後ろを見てしまう。


さっきより近くなってない?!

しかも、私が走って来た方向には何かが刺さっている。

あれは『矢』?


「ひぃ~!!」


どうしたら逃げ切れる?!

何処に逃げたら良い?!


「誰か~助けて!!」


ただ、人に助けを請う事しか思いつかなかった。

大声で叫びながら、私は道を疾走した。


どれほど走っただろうか?

どれだけ走っても追いかけてくるグリーン色の野人の集団。

徐々に距離が縮んでいる気がするのは気の所為じゃないだろう。

音が近くに聞こえる。


ズサッ!


「痛い!」


何かが刺さる音と共に私の足に痛みが走る。

そして、私は転んでしまった。

痛む足を見ると深々とナイフが刺さっている。


「誰か助けて~!!」


私は大きな声で叫ぶ事しか出来なくなった。

そう、逃げる事が出来なくなってしまったのだ。


次回更新は

2021年10月3日12:00予定。

よろしくお願いします。

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