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姉が妹に耳かきするおはなし

作者: 紫藤 楚妖

『おねーちゃん!耳がかゆいよー。

耳かき持ってない?』

『ちょっとあんた、家で食べてるからって、ご飯のときにそういうこと言わないでよ』

『それと耳かきなんて持ってないわよ』

『えー、そんな・・・。

あっ。コンビニのお弁当につまようじがついてた!』

『ちょっと、そんなので耳かきするの?』

『えへへ、おねーちゃん知らないの?

つまようじで耳かきってすごく気持ちいいらしいよ。特に先が尖っている方でやるといいんだって!』

『全部、又聞きじゃない・・・』

『ねぇ、おねーちゃん。耳そうじして!』

『えっ、それでやるの?』

『うん、お願い!』

『いやよ、耳を傷つけそうで怖いわ』

『大丈夫だよ。おねーちゃん器用だし。

ねっ!お願い!』

『しょうがないわね。

傷つけても責任とらないわよ』

『おねーちゃんありがとう!じゃあっ!』

さささっ!ころんっ!

『ちょっと!なんでいきなり膝枕なのっ!』

『えー、耳そうじといえば膝枕だよー!』

『知らないわよ、そんな常識。

はぁっ、一度やるといったから

やってあげるわよ。

『えへへ。ありがとう!』

『でも、つまようじだけじゃ耳垢を外に出せないから、耳かきも探してくるわ』



『はい、お待たせ。救急箱の中にあったわ』

『えへへ!もう待ちきれないよ!』スリスリ

『こらっ、危ないからうごかないで』

『ごめーん!』

『まったく。はい、始めるわよ』

カリッ、カリッ、カリッ

『んー!ギリギリまで我慢してからの耳かき

って気持ちいい!』

『今、耳の中にはりついたのを剥がしてるからね』

『どうりで、気持ちいいはずだよ』

『つまようじでやるのも、はりついたのを剥がすのには向いてるかもね』

『えへへ、おねーちゃんっていい匂いするね!』

『まったく、あんたはいつまでたってもあまえんぼうね。匂いだって使ってるボディーソープ一緒じゃない』

『違うよ、おねーちゃんだからいい匂いするんだよ』

『はいはい、そろそろ耳垢外に出すわよ』

スッ スッ スッ

『終わったわよ』

『わっ!こんなにたまってたの!』

『そうよ。また溜めないようにね』

『ねぇ、もう片方もやって!』

『ちょっと待って。神経使って疲れたから

お風呂入ってからにして』

『はーい・・・』

(おねーちゃんの耳かき、気持ちよかったけど、あんまり奥はやってくれなかったな。

よし、自分でもやってみよう!)


数分後・・・


『キャー!いったーい!!!』

妹の悲鳴が上がりました。

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