プロローグ
チャリン!
「お、ラッキー」
自動販売機から100円が転がってきたぞ!
俺は近くに人がいないことを確認して100円玉を手に取る。
「早起きは三文の得と言うけどそれ以上の報酬を手に入れたぞ」
俺はるんるん気分で学校へと向かう。
「ん?」
何か嫌な気がして横を振り向くと……。
居眠り運転のトラックが突っ込んでくるよやったね☆
「やったね☆……じゃねぇ!!」
俺は突っ込んでくるトラックをすんでのところで躱す。
「ふぅあぶねぇ」
後ろで
俺は警察と救急車を呼ぶ。
「お仕事完了」
俺は後ろを向いてい学校へと行こうとするが……。
「どいてどいて!!」
なんかしゃれにならないスピードでバイク人が突っ込んできたんだけど!?
流石に対応できずに俺はトラックと同じく近くのマンションに突き刺さった。
「ん………ここは」
「あら、おきたみたいね」
目の前にはあのバイクの運転手がいた。
「ごめんね、私のバイク制御きかなくなっちゃって」
「あなたは誰ですか?」
「私?神だよ」
「ペーパー?」
「それは紙でしょ!」
「ヘア?」
「それは髪!ゴッドだよ!ゴッド!」
「じゃあ俺死んだんですか?」
「みたいだね」
「軽くないですか?」
「上司からの罰は重いですよ?」
「人間と変わらないぞ神様……」
「そんなことよりお詫びとして異世界に転生させてあげよう!」
「じゃあ平和に生きられるようにしてください。今世はどこぞの誰かさんにバイクで突っ込まれて死んだので」
「うっ……悪かったって」
「じゃあお願いしますね?」
「分かったよ」
「本当にお願いしますね?」
「ふりですか?」
「違いますよ!」
「最後に聞くけど貴方の名前は?」
「西条界だ」
「では……西条界に幸あらんことを……」
自称神様がそう唱え始めると俺の体が透けていった。
「ではまた来世で」
その声が聞こえてすぐに俺の意識が消えた。
「あっ……………やばい性別間違えたしなんか転生先が竜王になってるんだけど……。まっやってしまったことは仕方ないお酒飲も」
この神様はどうやら適当のようです。
この時この神様は忘れていた……上司から厳罰が下ることを……。
目を開けたら視界がぼやけていた。
どうやら本当に転生したらしい。俺が今どんな姿なのか確認したいがまだ無理だろう。
そう考え事をしている間にまた眠くなってきた。
今はとりあえず寝よう。
俺はまた深い眠りについた。
一方その頃自称神様は…………
「ごめなんさい、もうじまぜん……」
上司に罰を与えられてべそをかいていたらしい。