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第9話, 不死身の魔王

ラスボス?登場。

魔空船の入手は、楽勝だった。

ゲルー帝国はデグウィート王国からは、遠い国だったけど、

ビビアンさんの魔法で飛んで行ったのですぐだった。


ビビアンさんとララが飛べるんなら、魔空船いらないんじゃないかと思ったけど

魔王城は海の彼方だし、迷いそうなので

魔空船は使うことにしたよ。


魔空船がある遺跡は、魔素が濃くなっていて

上位の魔物が、かなり生息していた。


まあ、ビビアンさんとララが無双したから、関係ないんだけどね。


お陰でレベルが10を越えたよ。

ララが10、他の連中が12になった。

レベル1の5倍から7倍の力になった計算だ。


ビビアンさんとララは、元がすごいので洒落にならない。


魔空船で魔王城へ向かう。


操縦はオートだ。 速い。 前世の飛行機並だ。

何で異世界って古代の方が技術発展してるんだろう?

おかしくないか?


あっさり魔王島に到着。  城に乗り込む。


もたもたしていて、魔王に完全復活されて、

世界中の魔物がテイムされて一斉蜂起されたら、世界は終わりだ。

魔物なんて、何万匹いるかわからない。

そうなったら、勇者がどんなに強くったって、どうしようもない。


魔王城は魔族が守っていたが、弱かった。

魔空船の遺跡の魔物の方が強かった気がする。

なのであっさり魔王の間に到着。


「誰もいないわ!」

「いや、玉座に何かいるぜ!」

巨大な玉座に、肉の塊のようなものがある。

鑑定してみると


名前 エタルーゼス

年齢 1237

種族 魔族

性別 男

職業 「魔王」

強さランク C

魔力 8906

スキル 「テイム」「トレス」「復活」「魔眼」 

状態 復活途中


あの肉塊が魔王だ。


ゲームでの魔王は醜い大男だったが、

まだ、人型にさえ戻れていない。

あ、目とかはある。 気色悪!


ただそれでも、強さランクはCもある。

SSよりはマシだが、

ぼくやソータでは、歯が立たない強さだ。


勿論、うちのツートップには楽勝の相手だ。

「ガウガウ!」

ドラゴンパンチ炸裂で、魔王瞬殺!

スイカ大の魔石と化した。


「あっけない‥」

レベルが5段階くらいあがった。


「もう終わり? ララつまんない」

「俺、結局何もしなかった‥」


「いや!まだだ!」

魔王の魔石が胎動している。

「死んでない?」

「いや、レベルが上がったから、1度は死んだはずだよ。

『復活』のスキルがあるんだ!」


ゲームでは、完全体の魔王が、第3形態にまで粘って戦うけど

倒してしまえば、それでお終いだったはず。

「復活」なんてしなかった。


ヒヒアンさんが魔法で焼く。

またレベルが上がったので、倒したのだろう。

ただ魔石は無傷だ。

復活が始まる。


「キリがないわ」

「聖剣で倒さなきゃダメなのかも」

ソータが聖剣で倒す。

もはや魔王の強さはGまで落ちてるので、楽勝だ。

しかし復活は始まる。


「でも、レベルが上がりまくったな。 20越えたぜ。

これ繰り返してれば、完全体の魔王より強くなれるんじゃねえ?」

レベル20でも、レベル1の30倍以上の力か‥

すでにもう人間じゃないよな、それ。


レベル27位で100倍を越え、レベル39で1000倍を越えてしまう。

勇者のレベルアップシステムの恐ろしいところだ。


「それじゃあ、ぼく達が魔王になっちゃうよ」

魔王だって、もとは人間だったんだし。


「他に方法がないだろ?」

ソータが調子に乗って倒しまくる。


『ヤメテクレ‥ モウ殺サナイデクレ‥‥』

魔王の声が聞こえる。

なんか哀れになって来た。


「エタルーゼスさん、あんたを封印する方法とかないの?」

どうやって倒せばいいのか、もう本人に聞いてしまおう。


『ナイ… 封印ナド、モハヤワシニハ効カン!』

「じゃあ、仕方ないよね。 死ぬまで殺すしか」


『止メテクレ… 死ヌノハイイ。 ダガ何度モ死ヌノハ嫌ダ』

「生き返らないでくれれば」

『魔石ヲ壊セ! ソレデ終ワレル』

「それが、ビビアンさんでも魔王の魔石は壊せないみたいなんだよね」

普段は、魔物の魔石まで灰にしてしまうビビアンさんが

魔王の魔石には、傷さえ付けられない。


『転生者ヨ、オ前ノ「すきる」ナラ壊セル』

「えッ?」

確かに魔石の大きさなら、「亜空間」に収納できる。

でもそれは一時しのぎに過ぎないのでは?


『オ前ハ、収納シタ物ヲ自由ニ分解出来ルハズダ』

「え〜ッ! 嘘ッ!」

『ワシノ「魔眼」デ見タ。 間違イナイ』


魔王を「亜空間」に収納する。

『コレデ完全ニ死ネル。礼ヲ言ウゾ。 転生者ヨ』

あんた死にたかったのか…


亜空間で魔王の魔石を破壊する。

膨大な量の魔素になった。


「終わったのね」

「まあ、一応ね」

「よし!帰るか!」

「お腹すいた」


アッサリしたもんだが、これで世界を救ったらしい。


ただ、膨大な量の魔素の捨て場所には、苦労しそうだ。

海に捨てる訳にはいかないよね。

新たなバケモノが生まれそう。


ぼくの悩みを他所に、一行は帰路についた。



















































 
















まだ続きます。

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