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感覚  作者: 朱雪藍
9/9

あぁ、綺麗な花が咲いているよ。(日本語訳付き)

前の奴の外国語の部分の日本語訳付き版です。

僕の通る道に、ふと目を惹くものがあった。

とても綺麗な花なんだよ。


(男は嘘をついている、花ではなく人なのだから。)


まだ咲いたばかりのようで、初々しく、どこか儚げで。

そして、美しい。


(美しい、女性。)


僕は近くを通るだけ。ショーケースに並べられた色とりどりの宝石たちに目を向ける客のように。


何度見ても、美しい。


時々虫がたかっているから、僕は何度も追い払った。


(虫なんかじゃない、男だ。どうやって追い払うと思う?もちろん、暴力に決まっているじゃないか!)


あぁ、花びら一枚一枚にキスをしたい!

もういっそのこと、僕が種を運んであげたい位だよ!




でも、花はいつか枯れてしまう。


汚れ、しおれ、朽ち果ててしまう。


それがどうしてもいやだった。


だから僕は、枯れる前にその花を摘み取ったんだ。


(女を殺したんだ。)



まだ綺麗なうちに。

もう花は見れないけれど、僕の記憶には綺麗な姿だけが残っている。


まただ。


あぁ、綺麗な花が咲いているよ!

(あぁ、綺麗な花が咲いているよ!)


これで終わっときます。

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