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運動会、足の速い私、一位争い

作者: みるく
掲載日:2014/11/12

運動会に向けて特訓なんてうちの娘は何て真面目なんだろうと親に言われたことがある。

しかし、あれは私にとって重大な勝負だったのだ。


小学一、二年生の頃は苦労せずに一位が取れた。

三年生になって転入生に負けるようになった。

そして今度は私が引っ越し、転入先の学校で言われたのだ。

「安藤さんと走りたいので同じグループにしてください」

仲良しこよしではない。タイム順に分けられたグループを破ってでも、彼女は最終グループで自分が学年一足が速いと証明したかった。私をいじめている彼女は私に勝ちたかったのだ。

負けるわけにはいかない。私は親に頼んで靴を買い換え、毎日公園で走り込んだ。


いよいよ勝負の日。負ける気はしない。私は速い!


スタートダッシュは順調。親譲りの反射神経に感謝。トップでコーナーを曲がる。もう少し。迫ってくる足音。この焦りは追われる者にしか分からない。最後の力を振り絞って、私はゴールテープを切った。

勝った。

一世一代の勝負に私は勝った。親も喜んでくれた。

中学に上がってからは一位は取れなかったが、売られた勝負に勝ったことは、私の大きな自信になった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 相手の敗因は、たった一つのシンプルな答えですね。「てめぇは私に喧嘩を売った」
2014/11/12 10:25 退会済み
管理
[良い点] 私は追われた事無いので、良くわかりませんでしたが。 この小説を読んで追われるものの緊張感がわかりました。
2014/11/12 08:16 退会済み
管理
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