第十六話 ささやく声
どうして…。
そんなに、悲しい顔をしているんだ?
俺は…ただ、お前達に笑っていてほしいだけなのに。
それだけなのに。
お前達の笑顔を、見ていたいだけなのに。
幸せな…毎日を過ごしたいだけなのに。
どうして…、こんなことに。
***
…林間学校当日。
…ついに、来てしまった。この日が。
考えに考えた末、やはり林間に行くことにした。
やはり…、家にいるのは、辛い。
だから…。
それに、『警告』の意味も、林間に来れば分かるのだから。
…これが、俺が出した答えだ。
***
「あーあ、来ちゃったよ。どうするの?」
「…別に、ほっとけばいいじゃないか。」
「でもさぁ、そういう訳にもいかないじゃん?…黙ってみていていい問題じゃないよ、これは。」
「いいじゃないか、ほうっておけ。」
「でもさぁ…。」
「そんなにどうにかしたいなら、お前一人で行けよ。俺だって出来る限りのことはした。」
「ぇえ、僕ぅ?…やだよ、そっちでなんとかしてよ。」
「嫌だ」
「ちえっ。めんどくさいことになったなぁ。」
「それなら、初めからほっとけばいい話じゃないか。」
「…でも、楽しそうじゃん。」
「……ま、それもそう、だな」
「それじゃ、僕はこれからどう話が進むか傍観しにいくね。」
「ああ。」
「じゃぁ、……は、どうするの?一緒に見に行く?」
「俺はいい。……、一人で見に行って来い。」
「分かった。…さすがにやばいと思ったら…止めに入っていい?」
「…好きにしろ。」
「うん。…あ、終わったら報告するね。楽しみにしてなよ〜っ。」
「ああ、楽しみにしてる。」
***
復活しました!!
…復活したのは…いいんですけど…。
まだまともな文章が打てません。
しばらくまた、更新が止まるかも、です。