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夢の瞳はダイヤモンド~永遠の愛編~  作者: 夢の旅人
沙織という女性
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俺が愛した沙織という1人の女性。

容姿は美しく、恐ら7~8割くらいの男性は美人だと言うと思う。

好みにもよるだろうが万人受けしそうな顔。

女性にしてはやや長身で164センチ前後。体型は少し細めでスラっとしている。

最近は年相応になってきたが、年齢よりも少し若めにも見える。


性格はとにかく頭が固い。頑固で負けず嫌い。気も相当強い。

従って性格を見る限りでは男性にモテる要素はない。(汗)

一緒にいるとそれが良くわかる。想像の域ではあるが、恐らく近寄ってくる男性のほとんどは下心だろう。


だが、それはあくまでも表面化の話。

実際の彼女、沙織の心の中身はそうじゃない。

本当は誰よりも寂しがり屋、どんな女性よりも心が弱い。人に心を包んで欲しくて、守って欲しくて仕方ない性格なのである。

その彼女の本当の性格や心に気付いた人は今まで何人いたのだろうか。

多くても数人、下手をしたら0の可能性すらある。


誰よりも愛されたい。そんな彼女の本心が俺は大好きだった。

勿論、俺に見えた彼女のそれは、俺の勘違いかも知れないし妄想かも知れない。それは否定しないし、自分でもわかっている。

しかし、俺から見た彼女の心の本心はどうしてもそうにしか見えなかった。


俺は彼女の本当の心の底を見つけて、触れてやれていたのだろうか?

それは彼女にしかわからない事である。


そんな彼女だからこそ、ちょっと甘い言葉を言われたり、行動されたりするだけで、簡単に騙されていたはずだ。

彼女から聞いた過去の話を踏まえても、それは明らかだったのである。


もしかしたら本当に彼女を好きで近寄ってきた男性もいたのかも知れないが、今の俺ほどの想いでは絶対にない。俺は過去の誰よりも彼女を愛していて、そしてこれから先の誰よりも愛している自信がある。


しかし、俺はその想いを彼女に伝える事が上手く出来ない。

言葉も行動も、その想いと真逆の事をしてしまう。

今まで愛した人も、恋をした人もいなかった為か、不器用なのだ。


彼女はとても俺に似ている。初めの頃は真逆な性格だと思っていたのだが、長く一緒にいるほど、彼女を見れば見るほど俺とそっくりだった。

いや…もしかすると一緒に同じ時を過ごしているうちに、似てきたのかも知れない。

似た者同士とはまさに俺と彼女の関係にピッタリだった。


誰よりも弱く、誰よりも愛して、誰よりも包んで欲しい。

彼女の心は俺にそう語りかけていた。


だったらそうするしかない。

むしろそうしてやりたい。

俺は沙織を永遠に包み込んでやりたい。


本当の彼女は弱いけれど、優しい女性なんです。


(ちゃんと…わかってるよ。沙織…)


ただ誰よりも愛して欲しい。

本当に本気で…そして永遠に。

俺には彼女の心から確かにそう聞こえていた。


今まで彼女を大切にしてくれた人がいたのか俺にはわからない。

けれど、その俺にもたった1つわかる事がある。


その誰しもが…彼女に対して、『永遠』を貫けなかった事。

それは紛れもない事実だ。


だが俺は違う。

『永遠』に沙織を愛してる。

それが変わる事は絶対にない。


例え彼女がどんなに豹変しようとも、その俺の心が彼女を豹変から元に戻せると、俺は信じているからだ。


彼女、沙織とは…誰よりも優しくて、誰よりも心が綺麗な女性なのです。

それを、その彼女を心の中から引っ張り出すのが俺の仕事。


彼女は臆病だから、傷つくのを恐れ、心を中々表に出さない。

本心を、つまり彼女の弱みを、包み込んでやれる男に俺がなりさえすれば、きっと出てくるだろう。

それが出てきた時が、『俺の愛』が沙織に伝わった時なのだろう。


死ぬ前に引っ張り出せるか、または引っ張り出せないかは、俺の想いにかかっていると思う。


俺を変えてくれた彼女。

だったら俺にも彼女を変えられるはず。


「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」という言葉は誰しもが聞いた事があるかと思う。

けれど俺はこの言葉を全面的に否定する。


なぜ…だって彼女は俺を変えてくれた。幸せにしてくれた。彼女に幸せにしてもらえて、過去の自分と決別出来た。

沙織が幸せな心にしてくれたから、俺は過去の出来事さえも、沙織と出逢う為の準備だったと思えた。


過去も他人も彼女は変えてくれた。

なら俺にも出来るはずだ。


彼女を幸せにしてあげたい。

それが沙織に伝わらなくても、俺の沙織に対する愛は永遠。

つまり終わらない。


長い長い時をかけても、伝わると俺は信じている。

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