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夢の瞳はダイヤモンド~永遠の愛編~  作者: 夢の旅人
愛する家族…
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愛情を受けずに育った人間が、愛情を伝えながら子供を育てるのは至難な事だと本気で思った。

だが伝える事は出来なくても、自分の子供に対して愛情があるのは事実である。愛情と表現していいのかわからないけど、本当に子供が大切だと思う今の自分の気持ちが愛情と言えるのならば、間違いなくそれは存在している。


それは子供だけじゃなく、彼女に対しても同じ事。

過去に交際してきた人に夢にまで出てくる人はいなかった。それも毎晩のようにである。

正直言って、ここまで1人の女性の事を大切だと思ったり、胸が苦しくなるくらいに思い詰めたりする時が来ようとは想像もつかなかった。


夜中ふと目覚めるといつも隣にある彼女と子供の顔。

その寝顔を何度じっくり見つめたかわからない。

基本的に他人の寝息1つすら気になって熟睡出来た事はなかったのだが、彼女と子供の寝息はなせが安らかになる事が出来た。

静寂な夜の部屋に微かに聞こえてくる寝息は、本当に心が落ち着く。

わかる人にはわかると思うし、もし俺のように大切な妻や旦那や子供がいる方は改めて聞いてみる事をお勧めしたい。

そのような存在がいない方も、この話を覚えていて将来大切な存在の人が現れたら是非じっくりと聞いてみてほしい。


異常な程の安心感…。

これが幸せと言うものなのだろう。


彼女の為なら死んでも構わないと本当に思う。

よくあるベタなセリフの1つなのだろうけど、改めてそう思えるのは幸せな事なのかもしれない。


ただ、どうしても実感出来ない事が1つあった。

彼女がいて子供がいて、そして自分がいて。同じ屋根の下で暮らしていれば、端から見れば家族って存在なのだろうけど、俺はそれを実感出来ずにいた。

ただ同じ家に住んでいれば家族なのか?違うと思う。

そんな事は普通の人は改めて考えたりしないらしいけど、俺はどうしても考えてしまう。

彼女は俺を家族の一員として見てくれているのだろうか。

「私の家族と出来るだけ仲良くしてほしい」

そう彼女に何度か言われた事がある。


だけど、そのセリフを聞く度に精神的ショックを受けていた。

(お前の家族は俺と娘だろうに…沙織にとっては違うんだろうな…)

そんな事を思ってしまう。


勿論、彼女がそういう意味で言ったのではないだろうけど、「実家の家族」とか「実家」とか言い方を変えていればそこまでショックを受けてはいなかったと思う。

自分で自分を面倒な人間だとは知っているが、俺のように大切な家族と言う存在を持った事がない人は、言葉の1つ1つでショックを受ける事が多いはず。

要は彼女から見たら親は親。夫は夫。

親を家族と表現するのは極普通の事だし、誰でも当たり前にやっている。

それは十分理解しているのだが、どうしても彼女の中での優先順位は親>俺だと思ってしまう。


これをわかってくれる方もきっといると思う。

たぶん自分自身が実親を大嫌いだし、俺だったら親より迷わず彼女を優先する。その考えが自分にあるからこそ、彼女にも同じ事を求めていたのだろう。

彼女からして見れば迷惑極まりない話である。

だがわかっていても変えられない。どうしても出来ない。

勿論、彼女自身が本当に親>俺だった可能性も十分あると思う。

むしろ俺の中ではそうとしか思っていない…。


結局、自分自身の雑念を振り払う事すら出来ないのである。


ただ、彼女が俺をどう見てくれていようと、俺の想いは変わらない。

永遠に彼女に対する気持ちや愛が変わる事はないだろう。



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