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夢の瞳はダイヤモンド~永遠の愛編~  作者: 夢の旅人
彼女との思い出…~幸せへの道~
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彼女が妊娠してから時間はあっという間に過ぎていった。


(今から10か月近くも待たなきゃ赤ちゃん見れないのかぁ…長いなぁ…。)

妊娠がわかった時はそう思っていたのだが、知らず知らずのうちにどんどん待望の時は近づいていた。


彼女のお腹も徐々に大きくなり、胎児のエコー写真でも赤ちゃんが少しずつ成長していく。

毎回毎回検診の日が待ちどおしかった。彼女よりも俺の方がワクワクしていたくらいだった。


ただ、彼女のお腹を見ながら幸せ感を抱きながらも、徐々に精神的にも崩壊が進んでいた。確実に大きく穴があきはじめていたのである。


仕事も上手くいかず、正社員でまともに出来る仕事を探すのと、同時に彼女の実家の方々の視線?を意識的にも、無意識な時でさえ気付くとそればかり頭を過る日々。

それくらい彼女を愛しているのだろう…。

彼女が大切すぎるからこそ、余計に親の目が気になって気になって仕方なかった。


考えすぎ?なども思ったのだが反対されて結婚した事もあり、それが頭から離れる事も切り離す事も出来なかった。

勝手に思い詰めて勝手に崩壊し、一言で言えば自滅なのかも知れないが、元々神経質なのも原因の一つなのだろう。


それに自分の親、前妻の親、そして大切な友達だったあの子の親…。

親という存在に恨みしかない俺にしてはすごく関係の良好にしようと努力したつもりだ。


それでも崩壊は止まらない。

もう自分ではどうしようもなかったのだ。


彼女を泣かせ、堕落し、堕ちていく自分。

彼女に気持ちを伝えたくても、しょっちゅう泊まりに行く、毎日のように電話している彼女にそれを相談してみたところで結果は一目瞭然だと思った。


精神的に暴走し、何をやっても上手くいかない。いくわけがなかったのだ。

俺は彼とは違って何も出来ない人間なのだから。


唯一彼に出来ない事、唯一彼に勝っている事は、彼女を沙織を想う気持ちと愛だった。

それで自分自身では十分だったのだ。


ただそれも彼女に伝わらないまま時は過ぎ、ついに出産を迎える事になってしまった。

やっと会える。

俺と沙織。二人の夢に。


あの夢の始まりの意味。

あの夢の結末に…。



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