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夢の瞳はダイヤモンド~永遠の愛編~  作者: 夢の旅人
彼女との思い出…~幸せへの道~
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この物語はノンフィクションなので、彼女視点から見た気持ちは彼女、沙織本人にしかわからないのでそこはあくまで俺に伝わってきた彼女の思いを描いて居ます。実際に彼女がどう思っていたのか彼女視点の場面をこのあたりで彼女自身に書いてもらおうと思いましたが、本人にその気がないようなのでご了承ください。

遡る事、数年前…。

彼女の誕生日に初デートと同じ場所、同じテーマパークに行った。


誘ったのは勿論俺。

交際相手の誕生日に積極的に自分からデートに誘うのは初めてだった。

今思えば彼女との思い出…一緒にした事、彼女にしてもらった事、自分がしてあげた事、それらは初めての経験が物凄く多かった。

むしろそのほとんどが初めての事ばかりだった。



この日、彼女の誕生日にも何かプレゼントをしてあげたくて一生懸命考え、悩んだのだけど何も思い浮かばなかった。

女性にプレゼントなんてまともにした事がなかったから、何をあげたらいいのかわからなかったのだ。


(彼女…何なら喜ぶのかな。)


そして…結局あげたのはペアリング。

彼女の誕生日プレゼントというより、自分へのプレゼントみたいになってしまった。

彼女とずっと繋がっていたい、傍にいてあげたい、傍にいてほしい、そう考えていたら閃いたペアリング。一度それが頭の中に入ってしまうと、もう他の案は出てこなくなってしまったのだ。



テーマパークに入る前になん店舗もある貴金属店を見て回った。

「あれも良さそう。こっちもデザインが好きかな。」

彼女はそんな事を言いながら歩き回る。

「ねぇ。あっちの店行こう!!」

そう言っては店の移動を繰り返す。


(ペアリングしか思い浮かばなかったけど、彼女も嬉しそう、楽しそうにしてるからまぁいいっか汗。でもさぁ…その店さっきも行ったじゃん(笑))


同じ店を何度も回る彼女。

女性って買い物する時は長いのはわかっていたのだが、迷いすぎと思うくらい何度も見て回ったのだった。後に判明したのだが、彼女は優柔不断な性格だったのである。

このペアリング選びもその性格のせいなのか、または俺と一緒に身に付ける指輪だから一生懸命悩んでいたのか、それは彼女にしかわからない。


この時もそうだが、彼女にしかわからない事が沢山ある。

俺と一緒で本当にいい?

俺と一緒で楽しい?

俺と一緒で嬉しい?

俺と一緒で幸せ?

彼女の本心は彼女にしかわからない。

俺はその彼女の気持ちがとても知りたかった。


こんな気持ちになった事はない。

彼女が俺と交際して付き合って本当に良かったのか?彼女は本当に俺の事が好きなのか?

そんな事ばかり考えてしまう。


(俺…相当彼女の事…好きになってしまったんだろうな…。)

自分がどう思われているのか、愛してくれているのか、気になって気になってどうしようもなかった。



なんとかペアリングも決まり、お店のサービスで名前を刻印してもらう事にした。

俺の指輪に彼女の名前を。彼女の指輪に俺の名前を。お互いがお互いにいつも傍にいられるように思いを込めたかったからだ。

刻印を刻むのにはある程度の時間が必要みたいだったので、指輪の受け取りはデートの終わりにする事になった。


陽も沈み夜になった。

まだ初夏が始まるか始まらないか微妙なこの季節だったのだが、海が近い事もあり夜はかなり肌寒い。

夜風がスーっと身体に染み渡る。


そんな中、彼女は若干薄着で寒そうにしていたので自分の着ていたジャケットを差し出した。


『寒そうだからこれ着なよ』

そう言って彼女にそっと羽織らせてあげた。


「…ありがとう。でもヤス君は大丈夫?シャツ1枚になっちゃうよ?」


『大丈夫大丈夫!!寒いのは慣れてるからー。』


そうは言ったものの…

(めっちゃ寒い…さすがにシャツ1枚はきついなぁ。)

そんなこんなで次のアトラクションの順番がやってきた時の事。


従業員のおばさんが突然話し掛けてきた!

「あら、お兄さん彼女にジャケット貸してあげたの?優しいね。いい男ね~。」


『あ、はい。俺は平気ですからー!』


「彼女さん。こんな男性は大切にしなさいよ~。中々いないわよ。」


「あははっ(笑)はい。」

そう彼女は返事をした。



その後テーマパークを出た俺達はお店でペアリングを受け取り、その場でお互いが指輪をはめた。


『うん。いい感じだねー』

初めてのペアリングはちょっと感動した。一生自分には縁がない物だと思っていたからだ。

彼女の方を見ると少し微笑みながら指輪を見ていた。

『どう?』


「えへへ!指輪…ありがとう。」


この時の彼女の顔は一生忘れない。それこそ永遠に…。少し照れてるような幸せそうな笑顔。嬉しそうな声のトーン。

彼女がすごく輝いてみえた。



ねぇ沙織。幸せ?俺は君を包んであげれてる?

俺には初めて会った時から、沙織の瞳が心が寂しく泣いているように見えた…。

過去の元彼や男性が君をそうさせたとおもうんだ。

妄想や勘ではなくて君の瞳がそう言ってる。


『ねぇ沙織?』


「はい」


『あなたが過去にどんな人と付き合ったかは俺にはわからない。ペアリングだって過去にした事があるのかも知れない。』


「……」


『でもさ。この指輪は俺の想い。何が何でも俺は沙織を離さない。約束するよ。』


「うん…」


『辛かった過去の全てを俺が塗り潰して消してあげる。だから俺を信じて沙織の全てを見せて。心配しないで。』


「うん…ヤス君は私の心を真剣に見てくれてるよ。ありがとう。ヤス君…愛してるよ。」


これが彼女…沙織の言った初めての愛してるという言葉だった。


『うん。沙織…愛してる』


これが俺が産まれて初めて言った愛してるという言葉だった……。



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