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夢の瞳はダイヤモンド~永遠の愛編~  作者: 夢の旅人
崩壊…
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堕ちる…余計に悩む…さらに堕ちる。

この繰り返しの無限ループに陥っていた。


どうにかしたくてもがいても、さらに状況は悪化するばかりでどうにも出来ない自分。


追い討ちをかけるように、さらに状況を悪化させる出来事が…。


彼女の地元付近に引っ越してから、彼女が実家に行ったり泊まったりする回数が増えていた。

引っ越しする前も、電話やメールの数が普通の親子よりも遥かに多いのは気付いていたのだが、もっと早くそれに危機感を持つべきだったのだろう。



俺から見た彼女は完全に実家依存だったのである。

子供が産まれたらその頻度はさらに増した。

毎日のように電話は当たり前。

朝から電話も当たり前。

さらには毎週のように泊まりに行くようになっていた。


「あなたが悪いから私は実家へ行くようになった。」

そう彼女は言った。


俺が悪い?

全部俺が?…

(毎週のように実家に2日や3日泊まる妻は中々いないだろうに…)


全部俺のせい。

全部お前が悪い。

そう彼女も、その親も考えている事が近い将来にわかる事となる。



~~~~


毎日傍にいて欲しかった…。

一番大切にして欲しかった…。


しかし、彼女は子供が成長する度に変わっていってしまった。


彼女が実家に行く度に苦しむ自分がいた。

彼女にはその気持ちは到底わかるはずもないだろう…。

だって彼女には姑や夫の親という存在がないに等しいのだから。



動く事もままならない自分に絶望していた自分。

しかし、出来るだけ協力はしようとして、洗濯や食器洗いは出来るだけ毎日するようにはしていた。

しかし彼女から出てきた言葉は…

「働かないのだから、家事をするのは当たり前。」

だった。


これは人によるかも知れない。

その人の感性によって違う。

極たまに家事を手伝う夫でも、うちの夫が手伝ってくれて嬉しいと思う人だって沢山いる。

それは俺が見てきた色々な知人の奥様などから聞いた感想である。



たまに手伝えば嬉しいと思う人もいれば、それが当たり前だと思う人もいる。


彼女は後者の考えだと思えばいいだけだったのだが、ショックは大きかった。

自分なりに一生懸命やってきたつもりだったからだ。


鬱病等になった人はわかるかも知れないが、正直言って身体を起こすだけでも苦労する日もあるくらいだ。

それを当たり前の一言で終わらせる彼女に不信感を抱き始めていた。


俺がどんなに想っていても、彼女は実家の親優先。

どんなにそれを伝えたくても、彼女自身が気付いてくれないのだから意味はなかった。



子供とも遊べない自分。

でもせめてたまに動ける時は遊びに連れていってやりたいと思い、そうしていた自分。

子供のオムツ交換などの世話も出来る時にはやっていた自分。


家事も子供の世話も仕事も…

出来る時には出来る以上にやっていたと思う。

何度も言うがそれをやってないと思う人もいれば、たまにやるだけでも嬉しがる人もいる。


幸いにも子供には少しは伝わってたらしく、「パパ好き~」と言ってくれる。

本当に何もしない父親にこんな言葉は絶対に子供は言わない。

俺がいい見本だ。

俺はお父さん好きなどと一度も思った事はないし、言った事もない。



だから子供のその言葉だけが唯一の救いだった。

子供からしてみれば何気ない一言なのだろうけど、俺を認めてくれた唯一の人間は、自分の子供だったのだろう。

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