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【夢の結末】

作者: ユンぺい


ここは?



どこだろうか?



気がついたら、ここにいた。



とても不思議なかんじがして、




少し懐かしくて、




なんかふわふわしてて、




でも思い出せなくて…………。




一体どこだろうか?



と、言うか自分はダレだろうか?




自分ばどんな存在なのだろうか?



どんな形、どんな格好、どんな顔をしているんだろうか………。



思考が溶けて行く。



深く深く。




存在も溶けてく。




輪郭がぼやけて行く。




ゆっくりゆっくり…………。





















「君、また会えたね」




「……誰?」




そんな風に空にふんわり浮かんでいたら、質問が投げかけられた。



振り返ると、そこには、色、形、存在、そんなものがぼやけている、存在がいた。



なんで、こんなにもぼやけているのだろうか?




そんな事を意識する事により僕の輪郭はしっかりしていった。




「……ぃったい何回めだろうか、君に名前を聞かれるのは」




「?」




まぁいいと、彼女は言った。



それならしょうがないかと、僕は思った。




それだけで、僕は理解出来た。



この人は知っている人だと……名前は知らないんだけど。




「時は金なりっていうじゃない?」



いきなりだけどと、彼女はそう言った。




「英語だとTime is moneyだったよね」





「そそ、んで、その意味って君は本当に理解できているのかなーって」




そんな事は簡単だ。




「金は時にして成る。時間が無いと金はできない。つまりは時間は金ぐらい大切だってことでしょ?」



まぁ、それもあるけどね。



と、彼女は口を開く。



「わたしは、こう思うわけなんだけど。時は金なりって言うのは不可逆の関係をつたえてるとおもうんだよね」





「不可逆の関係?」




どこかで聴いたことあるような感じがする。



「そ、不可逆の関係。 Aという事象とBという事象を混ぜると、元に戻せないと言うということ、例えるとなると、卵を混ぜると始め単品だった、黄身と白身は混ざるけど、混ぜたら分離することはできないよね?……つまりはそういうこと」




うん、わかったけど時は金なりとどんな関係性が?





「つまりは、時はお金を作るけど、お金があっても、時は作れないって事だよ」





「………なるほど」





「そして、わたしが言いたい事はわかるかな?」





「?」





さぁ、てんで、想像できないけど……。





「時間はいくらお金を積もうが、持ってこようが、何かを犠牲にして呪い(まじない)を使おうが、戻ってこないって事」





「……なるほどなるほど。しかも、時間は有権って事か」






ふむふむ、視点が違うとここまで変わるのか……勉強になる。




「そ、よくわかってるね。つまりはそろそろ時間だよ」




「…時間?」




「そ、君が現実リアルに戻るね」




「えっ……。現実?」




現実ってなんだろう。




場所の名前だろうか?




僕は、怯えた。




知らないところへ行く事。




それは、かなりの勇気を消耗する。




それは、誰でもそうだ。




僕でもそうだ。





………と言うか、僕ってなんだ?





僕の名前は?




僕はー。




僕の年は?




僕はー。




僕の性別は?





僕はー。





僕の存在意義は?








僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は…………ダレナンダ?





「落ち着いて」



ぽふ。そんな音が正しいかのように頭に彼女の手がおかれる。





それのおかげか、じんわり暖かい。



それだけで、気持ちは緩やかになった。




大丈夫、時間は有限なのだから。





そう言っているかのようだった。




「それではまた会いましょうね」




さようなら。




と、僕に手を振っている彼女は、何処か哀しく見えた。




それが痛々しくて、弱々しくて、僕は手を振って返した。




また会おうという感情を込めて。




そして、視界は明るくなり。

















「……………ん」






むくりと、いう音が正しいように、僕は目覚めた。






「ふわぁ~」





僕は大きくあくびをした。




朝日が登りこれから一日が始まる。





「……?」





何か大事な夢を見ていたような感じかするけど、何だっけか?






そんな意思も、時間と共にすり減って行く。













そして、学校が終わり、僕は意識を落とした。





そして、そこは白いどこかで。






特に何もなく。




誰もいない。






「初めまして」





どこから現れたか少女が出てきた。






どこかで見たような気がするけど、誰だろうか?




「あの……きみは?」







「私はですねぇ………」







そして、全ては緩やかに回り続ける。

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