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最強勇者スキルだけど口に出すのも恥ずかしい・・・  作者: 安藤昌益
新たな旅に

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新婚旅行③

「皆さん。肌がつやつやですね。容姿の羨ましいし・・・。」

「何言っているのよ。若いあなた方にはかなわないわよ。」

「そんなことないですよー。」

「お世辞でもうれしく聞いておくわね。」

「そんな~お世辞じゃないですよ。愛されているからですね、素敵なのは、やっぱり。」

「タイジさんとは、どういう出会いだったんです?」

「どう、と言われると・・・。」

「なんといったらいいか・・・。」

「優柔不断。」

「は?」

「え?」

「そう、優柔不断ね。あの人って、私達みんなに好意を向けられたら、選べなくなっちゃったのよ。だから、もう、私を愛してくれるなら、他の人みんな愛してもいい、と言うことになったのよ。」

 イシュタルの言葉をフレイアが続けてうまく話しをまとめた。

「彼には、助けられてね。」

「そう、だから彼のものになりたいって。」

 ネルティスとスカディは、その通りだものね、と互いに芽で合図しあった。

「へえ、なんかいいですね。」

 仕事終わりに、体を小川で洗いながら、女達の会話は姦しかった。

「そこの魔導士は体が動かないのだから、背中を拭いてあげなさい。」

「は~い。」

と少し離れて水浴している栄光の一撃の魔導士に炎の剣の2人は、文句を言う彼女の体を有無を言わさず拭き始めた。


「え、え~と魔獣の群れの暴走の依頼は果たしたということで・・・これは?」

 ティオ市の冒険者ギルドの窓口では、中年のおばさん受付係から今度こそは猫耳巨乳美女受付嬢に・・・ということは全くなく、中年の禿げた太った男の受付係が依頼達成の証拠を見て頷きつつ、数人の全裸で持ち運びやすい荷物のように縛られた男女が目の前に腹を床につけて、つまり逆海老状態にされ手足縛られて、並べられて首輪をつけた十数人の男女が座らされているのを見て、頭の回転が完全に混乱していた。

「途中で襲撃してきたので、返り討ちにして捕らえたんだよ。」

とタイジが説明した。

 やはりS級の冒険者パーティー、竜の咆哮のメンバーである。帰り道、リーダーと数人が立ちはだかり、同時に後ろから数人が、そして密かに左右に数人づつが伏し、リーダーの少し離れたところに魔導士達が控えて、という布陣だった。

 ここで、栄光の一撃を倒して、名声とこの辺一帯での覇権?、地域の冒険者の世界でトップにたったとして、仕事の依頼で有利になるくらいで大した価値はないのだが、こうしたことを求める連中は少なくない。事実上、栄光の一撃は壊滅状態、開店休業状態ではあるのだが、形式的には現在活動中、リーダーと副リーダー・兼リーダーの愛人がおんぶされている状態であるとはいえ、であるから、それと戦って勝ったという事実は残る。そして、栄光の一撃を鎧袖一触した連中がいるのだから一石二鳥である。栄光の一撃を瞬殺?した者達がいるのに勝てるのか、というと彼らは意外に自身があったし、慎重に仕事が終わった帰り道、疲れ切ったであろうところをねらったのである。

 そして、瞬殺、殺されなかったが。リーダー以下幹部数名の男女は裸にされ、武装解除されたメンバーが彼らを運ぶことになったのである。彼らを運ぶメンバーは、全裸にはしなかったが。

 ギルド幹部の誰かとつながっていても、彼らによって処分を逃れられたとしても、彼らにはもう冒険者として大手を振って歩くことはできないだろう、全裸の屈辱をうけたリーダー達には。つながっているギルド幹部も、こういう連中に手を貸す気はなえてしまうことだろう。というのが、タイジの読みだった。それを言って彼らの命を助けたわけだが。


 その夜、フレイアとスカディは、他の4人がぐったりとしている中で四つん這いになって、交互に、

「あ~ん」

「ひぃー、痛いー。」

という声を上げていた。一方の尻に下半身をぶつける間、他方の尻を叩いているからだった、タイジが。元々Sだと自分を思っていた、というより夫の要求に応えていたというのが正解だが、本当は軽度のМで、彼に軽く尻を叩かれると快感が高まるのだった。

「全く、こういうことを楽しんでやる俺って鬼畜だよな。その分こいつらを守ってやらないとな。」

 尻を軽く赤くして、突っ伏して動かなくなった2人を見下ろしながら、タイジは心の中で思っていた。

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