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最強勇者スキルだけど口に出すのも恥ずかしい・・・  作者: 安藤昌益
お前を召喚するんじゃなかったと言われても

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そして勇者パーティーは一つだけ残った

 各勇者パーティーは後衛が倒れ、前衛が向きを変えて対峙するということになった。

「ん。」

と各勇者達はパーティーメンバーと頷きあって、それぞれに構えて何組かは飛び出し、他は様子見、手の内を見よう、彼らとの闘いでタイジが疲れたところを、隙を見せたところでとどめを刺そうと動かなかった。

 魔法を纏った聖剣や聖槍等が拳、蹴りが連携を、それぞれのパーティーが、取ってタイジに向けられた。彼に隙ができれば、勇者達は己の必殺の攻撃を全力で叩きつけようと考えていた。

 が、自分達の連係の攻撃が受け流された?避けられた?と感じた時、彼の姿を見失った。そして、後ろから、苦痛のうめき声が聞こえて来た。続けて、

「ディオニソス殿。このハーフ狐獣人勇者とハーフオーガ女騎士に用があるんでしたね。こいつらはお任せしますから、後はよろしく。」

という声がした。しばらくすると、少し離れたところにドサっと何かが落ちる音がした。

 恐る恐る各勇者パーティーの面々が後ろを見ると、これで2度目だったが、既視感ありあり、彼らも当然それを感じていた、動かなかった勇者パーティーの面々が勇者達はもちろん、他のメンバーも全員大地に倒れていた。


「く、くそー。」

 誰かが叫んだ。誰もが、誰かが叫んだと思った。そして、期せずして、各勇者達は躊躇なく渾身の力で、己が最大の攻撃魔法を聖剣から放った。メンバーは、直ぐに自分達の勇者とともに得物を構えて、タイジに襲い掛かるつもりだった。再び土煙。彼を見失わないために、全ての感覚を研ぎ澄ませた。

「馬鹿な?幻覚か?いいや幻覚だ。自分を保て、幻覚魔法に負けるな。」

 1パーティーだけが、何が起きたのか見た、そして信じようとしなかった。気が付くと、他の勇者パーティーが全員大地に倒れていた。

「すまんな。君達を最後にしてしまった。」

と彼らの前にいたタイジが、本当にすまなさそうな表情で立っているのに気が付いた。

「糞―。」

と誰かが叫んだ直後、彼らの記憶もなくなった。


「あの時の、彼女の恨みを。」

と言う声。

「うわー!」

と2つの断末魔の声がした。タイジは其方は見ようとしなかった。自業自得だ、としか思わなかった。みんなの笑顔が見られる世界を作るんだ、と言って、各地で略奪まがいのことをしてきた連中である。

「国王陛下に、私の暗殺は失敗しました、と報告しに行け。」

 腰が抜けて座り込み、失禁している女に素っ気なく彼は命じた。のろのろと彼女は立ち上がり、フラフラと動き出した。その彼女はすれ違って歩み寄ってきた女2人がいた。ネルティスとスカディだった。

「どうだった?元カレがきたそうじゃないか?」

といたずらっぽい表情で彼は彼女達に問いかけた。

「見たこともない、単に自称ハイエルフの男でしたわ。」

「私の方は、魔族でさえなかったわ、どういう人選かしら?」

「部屋の外に兵士達が大勢いたので、蹴散らしていたので遅くなってしまいました。」

「殺さないようにと手加減するのに苦労して・・・それがなければ瞬殺できたのに・・・。」

と言ってそばによると、直ぐに抱きついてきた。それを彼は抱きしめる。

「じゃあ、ヘル達に合流しよう。あ、ディオニソス殿、また後で。ああ、こいつら死なないように回復して動かないようにしておかないとな。転真敬会奥義小進木、小退木。」

 彼は2人を抱きながら歩きだし、2人は今のうちに2人占めを味わおうとするように、彼に体を摺り寄せていた。

 彼の背に、断末魔の声を出したと思えたあり2人が、また、苦痛の声をだし、ディオニソスのパーティーメンバーの罵声の声、肉を叩く、蹴るの、剣を刺す音が聞こえてきていた。


「王妃様方。ハイエルフの女王も女魔王も奴から離れたのです。奴は、もう一般人以下。既に勇者の制裁で死んでおります。お戻りください。」

 王宮魔導士長がヘル達の前に立ち塞がって懇願するように叫んだ。その彼をフレイアが片手で、軽々と首を掴んで持ち上げた。

「私達の力は失われていませんよ。彼も失っていないし、死んでもいないわよ。」

「奴が死んでも、スキルで高まったとはいえ能力値は失われません。」

と苦しそうな声で彼は必死になって言った。

「じゃあ、彼も能力値はなくなのないでしょう?それで弱小勇者達が束にかかって勝てると思うの?」

「そ、それとこれとは異なります。」

とほとんど微かな声になっていたが、必死に答えたし、どこが間違っているのか、と心の中で叫ぶことができた。

「あ、勇者様。」

とイシュタル。

 魔導士長は、床に落とされて、尻もちをついた。

「ごほごほ。」

 彼の目に、6人の人妻Sを抱くタイジの姿が映った。


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