表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強勇者スキルだけど口に出すのも恥ずかしい・・・  作者: 安藤昌益
お前を召喚するんじゃなかったと言われても

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/51

準備万端

「明日、大序さんは迎えに来るわよ。しっかり準備した?」

「いつでも、即着替えて飛び出せるようにしているよ。」

「俺も。」

「私も。」

 夜、密かに集まった召喚者達は、最後の確認を取っていた。

「聖女様は?」

 一番回復が遅れていた聖女を心配する声が聞こえた。

「大丈夫。まだ、本調子とはいかないけれど、着替えて、飛び出して、駆けて、邪魔する奴は蹴散らせるくらいには回復しているわよ。」

とニッコリと笑った。無理しているという風には感じられなかったが、

「私と一緒に蹴散らしていきましょう。」

と声がかかった。

「でも、王様達と対立することになるけど大丈夫だろうか?元の世界に戻れなくなってしまうんじゃないか?大序はさ、きれいなお姉さん・・・おばさん達に囲まれて帰る気は怒らないだろうけど・・・。」

と心配そうに言う声が上がったが、

「あのクロノスさんが、今のところそんな方法は見つかっていない、と言っていたじゃないか?それにさ、あのおばさん達の様子を見たら、とてもさ、王様からの使者達の言っていることは信じられないんじゃないか?」

 ここ最近国王から、最強無双勇者タイジについての情報が伝えられるようになった。


 魔王は倒されたが、勇者タイジの行状には悪い噂が流れている、至る所で人妻を毒牙にかけ、それを苦にした女性が自殺、抗議にしに行った夫や家族を惨殺した、若い女を・・・以下同文、気に食わないことがあると対応をした者を次々殺し、ひどい時には1村ごと焼き払った、、贅沢三昧の待遇を要求する等々である。もちろん国王以下、そのようなことはないと信じたいところであるが、これが事実ではゆゆしきことになる。王妃達は何とか彼を止めようとしているが、彼は聞き入れず、殴る蹴るであり、彼女達は彼から解放されたいと毎日泣いて、神に訴えている。次席王宮魔導士長ウラヌスも苦慮している。もし、噂が事実なら、勇者タイジを討伐しなければならない、各国の勇者やSS級冒険者が結集して彼に当たろうとしているから、彼らを助けてほしい。もし、協力してもらいたい、協力後に元の世界に帰れるように努力する。本当はそうならないことを願っているのだが、万一のためということで・・・、と訴えていた。


 彼らは知らなかった。自分達が説得している相手が、既にタイジに、その人妻S、クロノス、さらにはヘレナにまで会って、話しをしていることは知らなかった。

 大序龍映の人妻S6人、2人増えている、2人とも魔王妃、1人は下位魔族の女魔王、もう1人はハイエルフの女王、ということに驚いた、若干1名はニヤニヤしていたが、が、6人の龍映に対する態度は愛し愛されているような温かいものに見えたし、

「他の女達を?私達の目を盗んで、いつの間にそんなことを?」

「ひどいわ。そんな人だったの?」

「変態。」

「え~と、どのくらいの女達と関係したか、しっかりと白状してもらいましょうか?それに、そんな贅沢させてもらわなかったわよ。ご自分だけで、呑んでたべたの?」

「そこには、魔族の女達は混じっているのかしら?」

「私の民も毒牙にかけていたのではないでしょうね?」

と迫る、頬を膨らませて、人妻S。

「おいおい、お前達と離れた時なんかないだろう?その私が、どうして君達の目をごまかせるんだ?しかも、毎晩一緒のベッドだったろう?」

と龍映が苦笑して反論すると、

「そうでしたわね。」

と破顔一笑。という夫婦漫才を見せられては、こちらの方を信じるしかなかった。それに、

「大序・・・タイジ様とはどうなんですか?」

と言う質問に、顔を赤らめながらも、話が止らない6人、

「それはね、彼はいつも激しくて・・・。」

「とてもや優しくしてくれてね・・・。」

「いろいろと。」

「もう、くたくたになって頭は真っ白になってね。こういうことを・・・・。」

「それがまた、とても良くて、堪らなくてね・・・。」

「もう、過去の嫌なこともしがらみも忘れゃった。」

と。

 それにキャーキャーいう女性達とふんふんと器用実深く聞く男達、さらに唆してより詳しく話させようとする1名、それに応じる6人・・・で全員盛り上がってしまった。こうなると、王国側の話を信ずる気は少しも起こらなくなっていた。


「それにだ、あの魔王をだぜ、その軍勢とともに、俺達はその部下の一人に、まあそいつの親衛隊多数がいたとはいえだ、そうがかりで全滅しかけたのに、あいつは1人で、人妻Sがいたとはいえ、倒したんだぞ。俺達で何とかできる相手じゃないぞ。この世界の勇者達と手を組んで奴を倒せる位なら、俺達無しで魔王を倒せていたはずだぜ。強い奴には向かって行くより、仲良くした方が、そっちに着いた方が確実だ。少なくとも俺はそう思うぞ。」

という言葉に、全員は同意した。

 それに、クロノスの現状についての詳細な説明、この世界の実情についても説明した、で国王の側につくべきではないと全員が納得した。


 そして当日、彼らに与えられている館の上空が光りだした。それを見て、全員、素早く着替えて中庭に向って部屋を飛び出し、駆けた。そこの使用人達、看護人達、衛兵達も突然の光で唖然として動きが取れなかった。誰一人邪魔されずに中庭に出ると、そこにはタイジ達が待っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ