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最強勇者スキルだけど口に出すのも恥ずかしい・・・  作者: 安藤昌益
お前を召喚するんじゃなかったと言われても

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驚いたよ

「ちょっと、おっさん。自分が主役みたいに、盛大に手を振っているんじゃないわよ。あなたは何もしていないんだから。やったのは、魔王を倒したのは、龍映さんなんだから・・・と王妃様人妻さん達でしょ。・・・2人増えちゃったけど。」

「いいじゃないかよ。俺達だって苦労したんだからよ、痛い痛い思いも、死にそうにもなったじゃないか?このくらいの余禄をもらったっていいじゃないか?」

「まあまあ、2人とも。龍映さんも、僕たちみんなを見せつけるのも目的だって言ったじゃないか?目立つくらいでもいいんじゃないか?まあ、龍映さんより目立つのは、よくないと思うけどね。」

「いちいち煩いな。いいじゃないか?このくらいは?」

「まあ、美人のお姉さま方に囲まれているから、誰でも一目でわかるからいいんじゃないか?」

「本当に、スキル名通りになったというわけね。ため息が出て来るわね。羨ましい顔をして・・・、男達というのは本当に・・・いやねえ。」

「あ、俺は、年増より若い娘の方がずっといいぞ。何時でも、ドアは開けておいてあるから、遠慮しないでいいぞ。それに、人数制限はないから心配するな。」

「絶対遠慮させてもらいます。」

「最低~。」

と言いあっているのは、タイジこと大序龍映とともに、集団勇者召喚された面々である。彼らも、タイジと人妻S、クロノス達とともに凱旋に加わって、民衆の歓呼に手を振っていた。皆、まるで魔王討伐に加わったメンバーのように装備もしっかりしていた。事前に準備していたからである。


「本当に・・・本物ですよね。幽霊とかじゃないですよね?」

「疑い深いな。ちゃんと足があるだろう?まあ、ゾンビ、アンテッドなら、それは証拠にならないか?大丈夫だよ、魔王は倒して、転移してきたんだよ。ただ、魔界の事後処理、上位魔族の脅威から下位魔族を守ってやって、人間・亜人との和平・共存の目途をつけようと交渉中なんだ。交渉の大半はクロノスさんにやってもらっているけどね。」

「わーすごいじゃないですか?みんなも呼んで・・・え?静かにって、どうして?」

 勇者鈴木洋美は、どうして?という表情だった。くりくりとした目で、どうして?という顔を見せていた。可愛いな、と思わず惹かれるものを感じてしまった、龍映だった。脂ののった鰹やマグロのトロとかをいっぱい食べている中で見たミカンというところだろうか?いやいや、と心の中で強制的に、自動的にその思いが消し去られた。

 彼女は、もうかなり回復していた。何はともあれ勇者である。一番回復するのが早く、その時にはリハビリから半分抜け出して、鍛錬、元の力を取り戻せるような鍛錬をし始めていた。そうした日々の中、魔王討伐の旅に出た大序龍映が、彼女の部屋に現れたのである、突然。流石に驚いて、大きな声を上げてしまったが、龍映は平然としていた。彼女が落ち着くの待って話始めたのだ。事前に声が漏れないように、結界をはっていたのである。


「ああ、わかったわ。私達も、龍映さんも危ない立場にあると言うわけね。でも、龍映さんの場合は、自業自得じゃないの?人妻さん達を愛人にしちゃうんですもの。」

 彼女は怒ったような顔をしてみせた。

「まあ・・・スキルのせいで私の意思というわけでは・・・まあ、俺の責任はあるよな。しかし、それがなくても私達が危険な立ち位置にたったと思うぞ。」

「そうねえファンタジー小説でも、魔王を倒した勇者が、脅威だから、邪魔だからといって殺されて・・・からで始まるのも多いものね。龍映さんが脅威だ、邪魔だとなれば、私達を使って・・・となるものね。」

「賢い勇者様で助かるよ。」

「最強無双勇者様に言われてもね。それじゃあ、私からみんなに伝えておくと言う事ね。」

「そのとおり。頼むよ。これからも度々来ることになると思うが、だんだんと準備とかを頼みたいと思っているよ。私達みなの保身のためにね。」

「わかったわ。王妃様達にもよろしくね。ところで、人妻さん達も来るの?」

「ああ、次くらいには連れて来るよ、全員。クロノスも加えて。」

「それで、魔王妃様も加わった?あれ?その顔?加わったんだ?本当にスケベ。」

「成り行きだよ。ちなみに、クロノスは女騎士隊長さんとラブラブ中、真剣なようだよ。」

「えー?あの宮廷次席魔導士長様が?う~ん、私の推しだったのに。魔王妃様のことも、クロノス様のことも、色々と教えてね。」

「ああ、もちろんだよ。じゃあ、また。」

 着た時と同様、あっという間に彼は消えた。


「全く、驚いたわよ。でもこれから忙しくなるということね。」

 

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