表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

第1話 滅びの予言

ここは岐阜県の山間の村、勇予村。


勇者と予言者が住む世界唯一の村であることからそう名付けられた。


この村では毎週日曜日、予言を授かる儀式を行う。


「予言者武反円香(むはんまどか)よ、今週の予言を人々に授けたまえ」


村長が聖堂で呼びかけると、20代くらいのお姉さんが立ち上がって、壇上に向かった。

円香は壇上で手を合わせ、神に祈りを捧げる。

すると、その瞼から涙が零れ出た。

祈りを終えた円香は、泣きながら答えた。


「次の日曜日、世界は滅びます。

これを阻止するには、勇者様がドラゴンカーセックスをする他ありません」


聖堂の中はざわめいた。

泣く者、声がでなくなる者、発狂する者、いろいろいた。


そんな中、俺の隣にいた少女は壇上へと上がり、マイクを手に取りこう言った。


「私家須桐子(いえすきりこ)、勇者の血筋を受け継ぐ者として、世界の平和のため、ドラゴンカーセックスいたします」


一瞬で聖堂は拍手に包まれた。


「予言者様、セックスをするにあたっての車種の指定等はありますか?」

「普通車かつ、勇者様が心の底から受け入れた車なら、何でも構わないそうです」

「分かりました。では今から○ッグモーターへ向かいます。

準備をしますので今日の儀式はこれで終わりで大丈夫ですか?」

「はい。お気を付けて。勇者様」

「それでは皆の者、解散!」


人々が家に帰っていって、聖堂には俺と桐子だけが残った。


静かになったので、俺は桐子に話しかけた。


「怖くないのか?ドラゴンカーセックス」

「ちょっと怖いけど、世界を救うためだから仕方ないよ。

これが勇者の役目だもの」


世界を救うためなら仕方ない……か。

俺は、桐子がドラゴンになって、車とセックスする姿を想像した。

見た目はもう桐子じゃないのに、その魂が桐子だと想像すると、車に嫉妬してしまいそうだ。


そんな妄想をしていると、外から桐子のお母さんの声が聞こえてきた。

どうやら車の準備ができたらしい。


「俺も一緒に行っていいですか?」

「あら〜釈迦寺(しゃかでら)さん家の(しゅう)くんじゃない。

せっかくだし来ていいわよ」

「ありがとうございます」


そうして俺は、好きな女の子のセックス相手を探しに○ッグモーターへ行くことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ