表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/69

不幸な少年バドラック

これは世界樹と星を巡る時空を超えた物語。

舞台は古代の不幸な少年バドラックから始まる。

 少年バドラックは、とにかく不幸だった。


 物心ついた時には両親共に亡く、雑草の生い茂る野原で1人佇んでいたのが思い出せる最初の記憶だった。


 あてなく野原を進み集落を探しては助けを求めたが、なぜかバドラックのいるところには極端に局地的(もはや局人的)な天災が起きたので、その度に追放され、また別の集落を探して歩いていく。


 7歳の時には住む家が落雷で焼け落ち、9歳の時にはバドラックの猟犬だけが何匹も病死し、11歳の時には豪雨による洪水でバドラックの家だけ遥か下流に流された。


 バドラックは、それでも歩いた。野を行くうちに体は鋼のように強くなり、心は柳のようにしなやかになっていく。


 あまりに多い天災に、自分は大地に試されているのだと思うこともあった。それが事実だとすれば、大地は自分を試し、何を期待しているのか、自分は何を為すべきなのか。


 17歳になったバドラックは、天から降る小さな星が自分に向かってくるのを見つけ、運命を悟った。バドラックの時はそこで止まったが、この物語はここから始まったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ