乙女の乗り物
あちこち身体がヤバイ乙女の乗り物といえば、SUVですね。
乙女の身体に合わせたかのように異音がする様になりました。
飼い主に似たかった――と言いたいところですが、所有者は私ではありません。しかし主に私が乗っております。
田舎住まいに車は必須です。基本的に街乗りしかしなくとも。
でも、ちゃんと街中でも威力を発揮するんですよ。
それは、縁石に乗り上げた時です。
車高も高く、タイヤも太い(し全部ある。したがってタイヤにかかる費用がお高く、更に重い)ので、そんな時でも安定感があります。
以前乗っていた、大変小回りが効く可愛らしいサイズの車とは乗り上げる回数が違いますので、安定感は大事なポイントですね。
車体が大きいので駐車場でもミッチミチです。空間把握能力にも女らしさを発揮する私ですが、なるべく離れた空いている所に何度も切り返しながら停めれば何の問題もございません。
最初の位置取りに失敗すると地獄を見ますが、更に倍程切り返せば大丈夫。後ろで待っていてくださる方には心よりの感謝と謝罪を申し上げたいです。
そしてミチミチでもスイングドアです。
確かにスライドすれば楽な場面は多いでしょう。しかしいざという時動きも鈍く、体重に反して力も弱い乙女を守る為には、確実に動作しなければいけない。そんな乙女の愛車に必要なのは……そうですね、漢気ですね。
普段は自車と隣の車の接触を防ぐ為にこちらが必死こいて守る訳ですが、雄のライオンのように、非常時に役立つシンプル機構なんでしょうね……本当の所は分かりませんが。
良い点ばかりをあげてみましたが、上手く利点が伝わったでしょうか。
多分カッコ良ければそれでいいんじゃないですかね。私のじゃないし。
今はネット小説ばかりですが、以前はロマンス小説にも手を出しておりました。
アメリカの田舎が舞台のロマンス小説に出てくる牧場経営者(絶倫)は、週一で2時間かけて町へ買い出しに行ったり、デートで映画を観る為に出掛けたりします。日本の道路よりも間違いなく空いているであろう場所で、あの所要時間の距離を気軽にドライブ……アメリカって本当にデカイんだなと感じたものです。
そこで活躍する車は、ピックアップトラックです。
影響されやすい単純な乙女は、この車に憧れを持つようになりました。
欲しい……。
しかし大人な乙女なので理性も働きます。
正直言って街乗りするだけの日本人に合いません。荷物は沢山積めるけど、今は軽でもかなりの容量が確保されています。雨が降ったら? 晴れていても砂が入るので、綺麗好きの日本人は直置きしにくいのでは。
たまに4ドアの黒いピックアップトラックを見かけます。めちゃカッコいい。
あれなら、後ろの座席に荷物置けば良いのでは……そんな思いも過ぎりますが、荷台の意味が無くなります。
やはり大人の乙女は屋根があって縁石も余裕で乗り越えられる(ので、角の取れた輪止めの駐車場では注意が必要な)SUVが合っているのかもしれません。
何ヶ月も前に書いてたものがまた発掘されたので投稿してみました。
大人感が薄いので、大人リサーチの結果を載せておきたいと思います。
〜歯に挟まるものは、肉で打ち止めらしい〜
※肉が挟まるようになった時点で、既にありとあらゆるものが挟まる仕様に変更されているようです。