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愛された双子星の姫  作者: 桜餅あんこ
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アリザリュースの宣告

私はアリザリュース.カリ



昨日から私の額に死の宣告があらわれた。


それは、あの星で私が何者かに殺された証



もうこれは事故みたいなもの


国王や要人ではなく一般市民の私に宣告が出たからといって騒ぐものではない



リアだけを除いては...




私とリアの出会いはまだ子供の頃


子犬をいじめていた同年代の男の子を突き飛ばして助けたあの日


もちろん

返り討ちにあって殴られた


それでも子犬を守りながら蹴られ殴られたあの時



その場を通りかかったリア

その後ろにはショウ



無視をして通り過ぎようとしたショウを横目にリアが瞳をキラキラさせて突っ込んできた



初めは助けだ!って思ったよ


その子の振り回す腕や足が当たらないように、かすらないようにと後ろに下げてくれたのはショウだった。



少し待って


それだけ告げてショウはリアに近づく



リアの無差別の攻撃を避けつつ耳元で何かを囁くと、リアを取り巻く空気が変わった


ふぅと一呼吸するリア



そのリアの周りには何も残らなかった

森の中なのに木も岩も草もなにもない

焼け払われたかのような土


そして、笑顔で大丈夫だった?って聞いてきたけどリアが1番な危険人物だったよ。といまだに文句を言ってるw



この時なにを囁いたのかはいまだにショウは教えてくれない。



そんなリアをみてすぐに分かった

貴方が第一王女のリアだって事

世界を滅ぼす悪魔だって言われてる事


教会から拷問のような洗礼を受けて、地下牢に繋がれてる事


第二王女のアルビス様を第一継承者に!と言われていることも



そして空を見上げて泣いていることも



自分では抑えきれない力

非情な心

そして悪魔と呼ばれる所以



でも、貴方は優しい

あの時私ではなく子犬を助けたんでしょ?

貴方は私を見ていなかった


弱い子犬を守ってあの場にいた男の子たちを殲滅させたんだよね...


まもって?


いや

違う


何かの理由が欲しくて...



あれから私とリアは友達になった


リアの目の奥の闇に気付きながら、私は友達としてリアに何かを伝えたかった。


そして今回死の宣告を受けて絶好の機会を得た!


死の間際の友の言葉ならリアに届くかも



そう思ってたのに...



私を助ける為にあの星に向かうという



リアは優しい



でもね

私、知ってるの



ねえリア



あの時の子犬...








殺したでしょ?

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