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デスティニーブレイカーさんは諦めない  作者: ラブリーシスターちゃん(妹ラバー)
1/1

異世界でバカやろーぜ

俺、八幡(やはた) (あきら)はこことは少し違う世界からやってきた。多分。

そりゃ、最初はホームシックならぬワールドシックになりかけたわぁ。

けれど、今じゃこっちの世界にも慣れてきた。

仲のいい友達もできた。

しかし、もとの世界に帰ることを諦めた訳ではないからなぁ!

諦めない、諦めない、諦めない!


俺は今、友人たちと仏閣巡りをして、くじを引くところである。


「やったぁ、大吉大吉ーぃ」

大吉を引いて喜んだのは、大吉(だいきち) 明里(あかり)、運のいいやつだ。


「ちぇぇ、小吉かよ……」

小吉を引いて面白くない顔をしているのは末吉ふぁるこん翼。

あまり運がいいほうではない。


「中吉とか微妙にゃ」

中吉を引いて微妙な彼女は中吉(ちゅうきち) (ねこ)


「中吉とか俺よりええやん。交換してぇーー」

ふぁるこんがねこを羨ましそうに見ている。


「いや、なんでやねん。大吉スルーかいな! 」

「いやいや、大吉ってあとは下がるだけやん。真ん中が一番安全なり」


「うぅ……僕は話にすら出れないとか……くすん。もう人生終わりだぁぁぁ……」

そんなことを言うのは佐貫 小吉(さぬきしょうきち)

たかがくじで人生は終わらない安心しろ。

ちなみに彼の目をジャックして見たが末吉だった。


明里がなにか言いたそうだ。

「ん?」

「ギョウくんはどうだったのかな? 宝くじ」

ギョウくんとは俺のことだ。暁と書いてギョウと読めることから俺のあだ名はギョウだ。

生憎(あいにく)、ひき肉、全部ハズレたよ。……俺は笑って誤魔化すが、心、ショックだった。一枚しか買ってないのに……」

「一枚かいな!」

明里はとっさにツッコんだ!

ふぁるこんが来た。

「で、ギョウ、結局何吉だよぉ教えろよぉ」

「俺は引きたいんやない、掛けたいんや!」

「ほーら、いいから引くんなら引きなさい」

「引きたくない引きたくない、掛けたいんや!」


…………

………………。


引くことにした。おみくじを。

一瞬「凶」の文字が見えたが、その後、文字は消え、白い紙になってしまった。


皆が俺のを見るが真っ白の紙になっていたので驚いた。


明里、いう。

「白紙って……こんなことあるんだぁ……きっとなにかのミスだよ」

「ふっ、人生、白紙、いいじゃねぇか。かっこいいじゃないですか! 運命は自分で切り開く。神はそうおっしゃっておられる!」

どうやら、元々、僕はこの世界からしたらイレギュラーだから、まぁ、多少はね。

俺を異世界人だと知っているのは俺のほかに俺だけだ。


明里が少し困った顔で言った。

「ま、まあ、気を取り直して、次の場所いこうよ」

ふぁるこんがハイハーイと手をあげて提案する。

「空穿つ武蔵の塔いったことないしいこうぜ」

「あ、私も空穿つ武蔵の塔いったことない。あそこから絶景見たぁい!」

ツッコミに疲れたのか、明里はふぁるこんに合わせて答える。

空穿つ武蔵の塔ってアレのことだよな。


次の目的地である空穿つ武蔵の塔に出発した。



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