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幼女な僕と勇者と魔王の代理戦争  作者: 七星ヒカル
二章 勇者と魔王の異世界召喚
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幼女な僕の初登校

 季節は春、街の至るところに花が咲き、僕が今歩いている道にも桜の花が咲いていた。

 戦争の事後処理も終わり、僕の慌ただしかった生活も落ち着きは取り戻したなんて事もなく、今日からも新たな慌ただしい日々が待ち受けようとしていた。

 校門をくぐり校舎を見上げる。貴族の子供達も通う学園なだけはあり、なかなか立派な建物。そう、今日から僕は親元を離れ、このフェルト王立学園の一年生になったのだ。まあ、それだけならまだ良かったのだが、国王からの命令…というか、戦争を煽った罰として、この学園に今年から導入された魔道具工学の授業を受け持つ事になった。つまり、生徒と教師という二足のわらじを履かされたのだった。


 学園は一週間のうち二日休みで、僕の授業もそれと同じ二日休みなのだが、これでも一応ロイドラーンの魔道具工房の代表なので、その二日間は往復の移動と開発に時間を取られてしまう。結局の所、以前と変わらず休みがない。

 学生なのでもちろん労働基準どうこう言える訳もなく、授業に関しても罰なので文句も言えないーー実は国王に軽く文句を言っているーー立場だし、工房に関しては今更投げ出す事も出来ない。


 はぁ、休みが欲しい、癒しが欲しい…


 学園案内板を見て職員室へと向かうも、なかなか目的地にたどり着かない。まさか優の時のスキルが今の僕にも継承されたとか?


 現在の僕のスキル構成は

 スキル

・裁縫

・料理

・庇護欲


 魔力量

 大


 魔力密度

 大


 魔力属性

 光


 と、一年前より魔力量と魔力密度が上がったーー魔道具を使い続けたからなのか?ーーくらいで、スキルに追加はない筈なのだが…


「はぁー、どうしよう…」


 つまりどういう事かというと…



 現在、僕は迷子になってます。


 恐らく、隠れスキル『方向音痴』が発動したのだろう?でなければ、精神年齢27歳で最終学歴中学校退学の僕が迷う筈がないのだ。あれ?僕、社会人にすらなってないじゃん。いや、工房もってるし教師になるし一応社会人なのか?


「どうしたの?君迷子かい?」


 考え事をしながら歩いていると、男の子から声を掛けられた。僕に声をかけた爽やかな感じの子と、物静かな感じの子、二人より少し背の低い活発そうな子の男子三人組だ。恐らく僕と同じか、少し年上くらいだろう。


「どうして私が迷子だと?」


「いや、さっきから同じ所歩いてるし。もしかして、お兄さんかお姉さんを探しに来たのかな?」


 なんとなく予想はしてたが、前世と同じ対応をされる。一応ここの生徒になるのですが?一応あなた方の教師になるのですが?


「いえ、職員室を探していましたの。今日ここに来るのは初めてでして」


 苛立ちを隠して大人の対応を心掛ける。昔のように閃光魔術を披露する僕ではないのだ。

 男の子はじゃあ案内するよと、僕の手を取ろうとしたが、後ろで手を組み、ありがとうございますわと言うと、諦めて僕の前を歩きだす。


 職員室に辿り着いたのは、それから1分と経たなかった。



 


 




 

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