7 死神協会へ
死神募集。
今の仕事でもたまに死神さんにあうし、昨晩は死神さんのお仕事もいろいろ聞けた。
もし出来るなら、死神さんになってみたい。
「確かに、レアちゃんはAランクだけど・・・いいの?」
「いいですっ!死神さん、何度かあったことありますし」
「・・・」
陽気に死神さんの求人票をみながらウキウキでいたレア。
お姉さんと、死神の求人票を渡してくれたおにいさんは心配そうに顔を見合わせていた。
レアはそんなこと気にしてなかった。
昨日の死神さんに会える。確かに人間の命を扱う仕事だから楽しいっていうのは少し変かもしれないけど、もしかしたら今よりも毎日が楽しくなるかもしれない。そんな気持ちだった。
「そしたら、説明するわね。一応、聞いてちょうだい。死神募集。資格は前職、Aランクの神以上。年間休日、100日以上。夜勤、休日出勤アリ。詳細は面接にて。死神協会。とりあえず、最初は研修っていうか正式採用じゃないから女神|(死神(仮))。みたいな感じになるわ。仕事の内容とかは一切不明だから、こちらで死神協会さんへの紹介状を書きますから、それを持って一度行ってみてください。向こうで面接の日など決定すると思いますから。」
「はいっ!わかりました!」
お姉さんは紙をささっと書くと、封筒に入れてくれた。
「あと、こちらはエントリーシートです。すごく要約すると、現地で自分でしっかりと仕事内容を聞いて、
自己責任で仕事をしてください。仕事によっては自分の命を脅かすときもあります。死んでも責任は負いません。それだけ覚えてください。」
「大丈夫です。死んでも自己責任は今と変わりませんから。あとは、死神さんにお話聞いてきます」
エントリーシートに名前を書いて、契約書にサインをすると封筒をもらった。
「今日はありがとうございましたっ!また来ますね!」
最後までお姉さんは心配そうな顔をしていたけど、私はそれを特に気にしないでそのまま意気揚々と扉を開けた。
リンリン・・・。
入るときと同じ鈴の音も、気持ちが明るくなると少し心地よく聞こえる。
なんとなく暗かった通路も明るく見えてしまう。
封筒と一緒にもらった地図を見ると、死神協会の場所が書いてあった。
大神殿から離れているけど、同じ杖の上のようだ。
家に帰るはずだけど、今日はとりあえずこのまま死神協会へと向かうことにした。