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アトランティスダリア~支配者たち、夢の地にて~  作者: 紫陽花ブロロ
第一章 仲間たち
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6話  戦友との再会

6月23日 午後6時

ハルシャレイン大遺跡砦 第八階層 大食堂


元むき身の刃に所属していた、霧心、錬斗、アンナ、そして、レオンハートが集まっていた。


「おせーな。」

「そうやね。呼んどいて待たせるなんて。」

「そういえば霧心、ナナとクラマスは見つけられなかったのか?」

「見つけられなかったというより、ここにきているのか?」


半年以上ぶりに再開したむき身メンツが喋っているところに凜雅たちが入ってくる。


「やぁ、お待たせ。」

「こ、こんにちわ~」


凜雅に次いで、紫苑も挨拶する。


「遅いんだよ。何してたんだか。」

「おっひさ~。」


愚痴と久々の挨拶が同時に飛んできた。


「いや、悪い悪い。支度に時間がかかってな。」

「なんの支度だよ。」

「そういうな、レオ。情報をまとめるのって意外と時間かかるんだよ。」

「なるほどね~。」

「じゃあ、心から説明してもらう。」



心がすっと前へ出てくる。


「どうも、心です。情報担当というか、ブレイン的な仕事してます。」

「よろしくやん!」


だんまりが嫌いなアンナが口を挟む。


「アンナ、口を挟むな。」

「うぅ。」


錬斗が黙らせる。


「えーっと、じゃ、じゃあ説明していきます。まずこの世界での生き方です。大まかなにしか説明できませんが。」

「大まかでも何でもいいからこの状況が理解したい。」

「はい。じゃ、まず魔法ですが、これらはマナが尽きない限りいくらでも使用できます。ですが、神位級魔法は一日の回数が決められています。神位級に関しては、それぞれ個体差があるようです。」

「神位級魔法ってのは、ゲーム時代から変わってねーんだな?」

「はい。それは確認済みです。」


大賢者スレイダと半日かけた実験の結果だ。


「では、次は元NPCについてです。彼らは意志を持っています。血が通い、固定文以外もしゃべり、感情を持って接してきます。」

「つまり、俺らと同じ人間だというわけだ。」

「いえ、違います。我々は人間ではありません。姿形だけでなく、魔法が使えること、超人を超えた身体能力を持つこと。そして何より、復活できるということ。」

「復活~?そんなこと聞いてへんけど。どうやって調べたん?」

「調べ方は簡単です。一度、襲われた村へ行き、周囲を調べてみた結果、プレイヤーを二人見つけました。元72レベルのアサシンと元78レベルの神官の二人でした。」

「つまりそいつらが、復活したっていう…。」

「はい、その通りです。どうやらアイテム集めに来ていた村がゴブリンに襲われ、応戦していたらにボス格が二体出てきたと。」

「ボス格が二体!!」


ボス格ということは規模は分からないが、少なくともダンジョン最新部モンスター並みだということ。


「はい。そして死んで、気づいたらベッドにいたと。」

「ベッドか…。で、死んだらペナルティとかもあんじゃねーの?」

「何かのペナルティがあったかもしれないが、分からないと。」

「つまり、確認できなかったんだね。」

「はい。では、次です。基本的に生活関連は変わらないです。時間以外はです。」

「時間以外?」

「はい。時間は現実世界の3倍です。つまり、こっちで三日進めば現実で一日進むものだと思われます。しかし、肌で感じる時間は24時間です。」


「それ以外は、現実生活と変わりません。食事も、風呂も、トイレも。それ以外はゲーム時代と変わらない状態です。」

「それはこの二日間でしっかりわかっている。」

「では最後にこれからについてです。」

「これからって、ほとんど言っちゃったやん。」


事実確認という点ではほとんどの情報を話した。


「いえ、決めることはたくさんあります。たとえば、ゲームの頃マップで三番目に大きかったウェタンデの町。ここには、全プレイヤーの十分の一は集まってます。」

「そうだね。」

「その町にも治安とルールが必要です。」

「まぁ、やりたい放題だからね、今は。」

「そこで、大手クランを担いでる錬斗さん、霧心さん。少数精鋭クランの参謀のレオンハートさんに根回しを頼みたいのです。」

「なんの?」

「クランを束ねるギルドを作りたいのです。ウェタンデだけのギルド。おおよそ一万人以上が所属することになるギルドです。」

「なるほど。ギルドねぇ…。メリットは?」

「メリットは情報の共有。それ以外にもたくさんのメリットが存在しますが、一番はこれでしょう。」

「情報か、確かに不足しているが。」

「デメリットもあります。自身の強化のために使っていた狩場の占有、情報の占有もできなくなります。」

「少数精鋭のクランには辛いかもな。」


自身も少数精鋭に属していた凜雅がうなる。


「ですが、入らなかったときのデメリットはさらに大きいかと。」

「なんだ?気になるな。」


あまり賛成ではなかったレオが言う。


「参加しなかった場合、所属していないクランは出て行かなければいけないことになります。」

「どういうことだ?」

「ギルドに不参加ということはギルドが治めている地の建造物がほとんど使えなくなります。」

「何故だ?ゲーム時代は使えたが。」

「ちょっと待て、そろそろ俺たちアトランティスの目的を話そうじゃないか。このアトランティスのマスター、凜雅から。」

誤字脱字あったら教えてください。

是非感想なども…。

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