8.特訓を始めました
というわけで、俺以外は着替えて最初に来た部屋にいる。
「では、ここからはそれぞれ分かれて行います。石井殿と安井殿は私が担当しますが、神野殿と松井殿には違う方に担当していただきます。神野殿には、そろそろくると思うのですが…」
ガチャッ
「すみません遅くなりました‼︎」
なんか好青年という言葉の似合いそうな奴が入ってきた
「ああ、ちょうど来ましたね。彼は「シャパン・ドルマともうします!」…で、神野殿の担当をしてもらいます。これでも彼は、この王国で2番目に魔法の扱いが上手く、私は使えないので実質1番の無詠唱の使い手です。」
「神野様、しばらくの間お願いします。」
「ああ、よろしく頼む。それと、拓巳と呼んでくれ。」
「はい、拓巳様。では我々は第2訓練室で行いますので。いきましょう。」
「おう、んじゃみんな後でな」
「「「あとでね〜」」」
神野はシャパンに連れて行かれた。鑑定しようと思ったんだが、その前に行ってしまったので、今度にしようと思う
「そして、松井殿に関してなのですが。申し訳ありませんが、今現在、陣について教えることのできるものがいないので、図書館の本を使い陣について自らで学んで頂く形となってしまいます。本当に申し訳ありません。」
「いいえ〜いいですよ。代わりに図書館にある本全ての閲覧許可みたいなのでもくれれば」
「はい、そちらは司書におっしゃっていただければ、全て閲覧できるようにしておきます。」
「わかった〜で、図書館てどこ?」
「その扉をでて、左に曲がった突き当たりです。一応扉の前で、メイドに控えておくように伝えておりますので、何かあったら申し付けください。」
「了解でーす」
「本当に申し訳ありません。」
「気にしなくていいよ〜、じゃ石井くん、安井さんあとでねぇ〜」
「「また後で〜」」
安井たちに別れを言って俺は部屋を出る
「まず、詠唱についてなのですが…」
そっちも授業が始まったぽいので俺も図書館に向かう
「ええと、左だったな…」
しばらく廊下を歩くと扉の前に着く
「ここかな?」
扉を開けるとそこには、今間瀬に見たことのないような量の本が所狭しと並んでいた…
「おぉ〜」
「あなた様が松井様でしょうか」
「え?あ、はい」
突然横から声をかけられる…
「申し遅れました。私は、司書のカリーナと申します。」
「ああ、そうだったの。僕は新一郎だよ。新とでも呼んでくれればいいよ。」
「分かりました。それでは新様と呼ばせていただきます。」
「わかった〜」
「では、何か質問やご用があればお呼びください。」
「うん、まず最初になんだけど、魔法陣の本てどこにあるの?」
「そちらの奥です。お持ちいたしましょうか?」
「あぁ、片っ端から持ってきてー」
「え、ええ。分かりました。」
ここって結構広いなぁ〜とか思ってたら、カリーナが声をかけてくる
「こちらです。」
カリーナが5冊くらいの本を持ってくる。
「あぁ、ありがとう」
「いえ、一応基礎となる本をお持ちいたしましたが、それでよろしかったでしょうか。」
「うん、大丈夫だよ。読み終わったらまた頼むから」
「わかりました。」
とりあえず基礎らしいから全部覚えてしまおうと思う
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「うぅ〜ん、つかれたぁ〜」
なんだかんだで31冊の本を3時間程度で読んだ。え?内容を理解してんのかって?並列思考と完全記憶で全部頭の中に入ってるので全く問題ない。
読んだのは、基礎5冊、基本13冊、応用11冊、と研究書っぽいのを2冊を読んだ。だいたい陣の使い方とかはわかったので、陣の組み替えとかをしながらここにある本を全部読もうと思う。
ちなみにだけど陣は、魔法文字で属性とその起こしたいことを描き、円やら三角やらで規模や効果、持続時間とかを表してるみたいだったので、これからそれをいろいろ試していこうと思う。
でもとりあえず、昼飯っぽいので昨日、夕食を食べたところへ行く。
意見、感想等ございましたらお願いします。