6.魔法について学びました
「知らない天井だ…」
まぁ知ってますが、言ってみました。はい
というわけで、朝だ。実は結構ワクワクしている
魔法がやっとできるのだ
メイドさんぽいのに促されて、顔を洗い、軽い朝食を食い、制服に着替える
ちなみに、俺の制服は普通のとは違って、内ポケットが普通のに比べ4倍くらいある、中身は丈夫な縄とか、裁縫道具とか、ちょっとした便利グッツとかが入ってる
とまぁワクワクしながら神野たちと合流し、魔法を教えてくれる?ところへ向かった
「魔法ってどんな感じなんだろうね〜」
「さぁな、よくあるアニメみたいな感じで呪文唱えてやんじゃないの?」
「やっぱり拓巳ってそういうの好きだよね」
「いや、だからそうじゃなくて」
「いいじゃん、個性ってたいせつだと思うよ」
「うん、そうだよ。」
「それじゃ、まるで俺に個性がないみたいじゃねぇか」
「えっ、あるの⁉︎」
「ひどっ⁉︎」
神野をからかってるうちについたらしい
「ようこそ、勇者さまがた」
昨日の魔法使いっぽいのだった
「自己紹介がまだでしたね、私はマルミュロ・シルヴァです。今回あなた方に魔法を教えることになりました。」
自己紹介をしてきたのでついでに鑑定してみましょうか
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名前:マルミュロ・シルヴァ
種族:人間
性別:男
年齢:49
称号:宮廷魔導師 秀才
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職業:魔導師 レベル:36
筋力:31
体力:92
耐性:80
敏捷:73
魔力:200
知力:97
属性:火 風 地
スキル:礼儀作法 詠唱短縮
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こんな感じだった、どうやらやっぱり俺の能力値はおかしいらしい
「ではまず、魔法について説明いたします。そもそも魔法とは、自らの魔力を使い世界に干渉することであり、その方法は3つに分けられます。1つ目は詠唱、言霊に魔力を乗せて魔法を使います。代わりに声に出さなくてはならないので、相手に使う魔法がばれてしまうデメリットもあります。2つ目が魔法陣、人を自らの魔力で描きそこに魔力を注ぎ使います。これが最も威力の高い魔法を使うことができます。しかし、魔法文字と記号を使い描くので、難易度がとても高くなります。3つ目が無詠唱、現象をイメージしそこに魔力を込めて使います。これはその現象を理解してさえいればつかうことができますが、イメージが曖昧だと発動しませんし、発動しても威力が低くなってしまいます。また、人には得意不得意があり、詠唱より魔法陣を使う方がいいという人もいれば、その逆の人もいます。ここまでよろしいでしょうか?」
「ああ、問題無い。ところで俺らはどれでやるんだ」
いつも通り神野が対応する。だが神野よ、残念ながら石井はもう問題がありそうだぞ…
「はい、それはこれから一通り行っていただきます。そして、最も勇者様方にあっているもので、それぞれ行っていただきたいと思います。」
「おう、わかった。で、どうすればいいんだ?」
「まずここではできませんので、別室に移動していただきます。」
マルミュロはそう言うと、立ち上がり歩いて行ったので、俺らはそれについて行った
というか移動するなら、最初からそこに呼んで欲しいと思う…
「主に魔法とは、火、水、地、風の基本属性と、光、闇の上位属性、そして、空間、時、の最上位属性で形成されており、そのほかに治癒が…」
簡単に言うと、基本属性は誰でも1つは持っていて、上位属性は、光は勇者や聖職者に、闇は魔族や魔物に多くあり、そうでないものが持っていることもあるがレアらしい、最上位は大陸に1,2人ぐらいらしいってこと、また治癒はどれにも属さないもので、怪我を治すことができるそうな。あと、昨日のシャワーは魔道具で、魔法陣の応用らしいってことだった。やっぱり闇とかも消しておいて正解だったな…後で自分の部屋で練習しよう。
と、まぁしばらく歩きながら、魔法についての講義を聞いてたら、どうやらついたようだ
着いた場所は、どうやら誰もいない訓練室?のような場所だった
「こちらで行います。ここには魔法結界がはられており、並大抵の魔法では壊れることはありませんので、存分に魔法を使えます。まずは一度魔法を使ってみせましょう。『火よ、ファイア』」
ブォッ
マルミュロがちょっとなんか言ったのち、マルミュロの手に上に火が起こる
「おお〜、なんかすごいね神野くん」
「そうだな…」
「なんか反応うすいなぁ〜」
「いや、びっくりして言葉が出ないっていうか…」
「つまりビビリだね!」
「いやちげぇよ、ただ本当に異世界なんだなって」
「ああ、ね」
神野とこんな会話をしてたら、マルミュロがやり方の説明を始めた
「まず、詠唱なのですが、詠唱は基本的に ”何に対して” ”どのような形で” ”どのように現れて欲しいのか” をいい、そのあとに魔法名をいいます。一応慣れてくれば魔法名だけを唱えて使うこともできますが、訓練しなければ威力が落ちてしまいますので、あまり使われません。また、それ自体を発生させるだけなら、先ほどお見せしたように、その属性名と魔法名のみで使うことができますので、今回はまずこれを行っていただきます。次に魔法陣ですが、これは今からお渡しする紙に書かれた陣を魔力で描いていただき、それに
魔力を注いでいただきます。また、自分の魔力は自分にしか見えません。なので、私からお教えすることは難しいです。そのため、これが得意であった時は、後ほど城内の図書館にご案内いたしますので、そこで改めてご説明いたします。最後に無詠唱なのですが、これはその現象をイメージし、そのイメージに魔力を込めてください。私自身はあまりこれが得意ではないので、これを勇者様方にお教えすることができません。なので、これは他のものが担当いたします。主な説明については以上です。何か質問はありますか。」
「いや、大丈夫だ」
「わかりました、では実際に行っていきますので、順番をお決めください。」
「おう、わかった。」
相変わらず神野が対応するが、やっぱり石井が理解してないみたいなんだが…大丈夫なのか、これ
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